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少年院でパソコンを習い、内面に良い変化が現れた少年たち 今時の子とわかる瞬間も

6/12(火) 10:41配信

BuzzFeed Japan

茨城県の少年院、茨城農芸学院で6月5日、パソコンの使い方を教える講座が開かれた。

講座は、出院を3ヶ月後に控える少年たちが、毎週火曜日に受けるカリキュラムで、NPO法人が主導。会を重ねるうちに、少年たちの心に良い影響を与えているのがデータからわかる。【BuzzFeed Japan / 瀬谷 健介】

「はい!」としっかりとした返事をして、一斉にパソコンと向き合い始める。

講座に参加したのは、約15人。いずれも少年院で長期間過ごし、社会に戻るまで残り3ヶ月といった男子たちだ。

茨城農芸学院では、非行に走り、家庭裁判所から保護処分とされた15~19歳の90人(6月5日現在)が在院。犯した罪に対する「処罰」ではなく、改善更生を目指し、社会復帰に向けて教育や支援を受けている。

在院者でもっとも多い非行が窃盗で、「オレオレ詐欺」など特殊詐欺を含む詐欺が続くという。

少年院法改正で導入

このパソコン講座も社会復帰のために導入されている。

理由は、少年院法が2015年に改正し、職業指導のカリキュラムの一つとして加わったからだ。「礼儀や挨拶だけでなく、Word(ワード)とExcel(エクセル)を使える簡単な技能を身につけてほしい」と企業の要望が多かったのだという。

全国の少年院では法務教官がパソコン指導を担うのが基本だ。しかし、茨城農芸学院では、若者の就労支援や、就学支援をする認定NPO法人「育て上げネット」に委託している。

少年たちを思い、パソコン指導の経験が豊かな同団体と連携し、16年10月から講座を取り入れた。

講座は、実践的なエクセルの勉強の前に、キーボードを使った文字入力の練習から始まった。

デジタルネイティブ世代の彼らは、パソコンでの文字入力もお手の物と思いきや、勝手が違うようだ。

キーボードに置く手が時折止まっている子や、片手で入力する子が目立つ。画面とにらめっこした後には、日本語にするためにローマ字の並べ方が載った対応表を凝視するのだ。

自宅にパソコンのない子や、パソコンがあってもスマートフォンがあるので使わずに過ごしてきた子たちがいる。

そのため、スマホで、ひらがなのフリック入力によって漢字にするのは簡単だが、ひらがなを頭の中でローマ字に分解するのは慣れていないのだ。

「りゃ」「みゅ」「ぎょ」などをキーボードで入力するときには、明らかに苦戦していた。

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最終更新:6/12(火) 16:23
BuzzFeed Japan