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動画配信のバッテリー消費が最大1万分の1に! 超省エネでできるようになるかも

6/12(火) 12:16配信

ギズモード・ジャパン

よりスマートグラスが眼鏡っぽくなるかも。

膨大なパワーを消費するネットでの動画配信。「Google Glass」や スナップチャットの「Spectacles」を使うにしても(今のところ)当然ながら毎日充電しなければなりません。でも、そんな時代もじきに終わるかも。

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従来の技術よりも最大1万分の1のバッテリー消費でHD動画をストリームする方法が新たに発見されました。

既存の動画配信は、イメージセンサーからローデータを取り込み、ファイルサイズを最小限に圧縮してワイヤレスに配信する...というのが基本的なもの。ファイルサイズを圧縮する過程では、転送データ量を減らすために、処理ハードウェアがいります。このハードウェアにバッテリーが必要なんです。

しかし、ワシントン大学の研究者が発表した新技術によると、画像処理や圧縮をスマホに任せ、カメラセンサーからローイメージを直接配信することで1千~1万分の1のバッテリー消費を可能にするというのです。

以下の動画では従来のストリーミング方法と比較しながら、カメラセンサーのピクセルをプロセッサでなくアンテナに直接接続する方法について説明しています。プロトタイプを使ったテスト映像も、こちら(1:15)。

シンポジウムNSDI'18で公開されたレポートにて、カメラセンサーのピクセルを、プロセッサではなくアンテナに直接接続する方法について詳しく説明しています。

光子(フォトン)がセンサーに当たると対応する信号がアンテナに送られ、随時、無線でスマートフォンに送られます。データを受け取って実際のイメージに変換するのはスマホなどのデバイスで、約4m以内の距離ならばわずかな無線信号も拾うことができます。

特注カメラを使用したテストでは、毎秒10フレーム720pHDでの配信が可能だったとのこと。このアプローチが研究の初期段階であることを踏まえても、結構なクオリティです。

気になるのは、この技術によって今後どのようなことが可能になるのか。

電源をまったく必要としないデバイスのポテンシャルがぐんと上がるのはたしかですが、たとえば防犯カメラは技術的にほとんど制限なく設置できるようになります。スマートグラスでの動画配信に関しては、バッテリーだけでなく、他のハードウェアも除くことができ、レイバンなどの眼鏡とほぼ区別がつかなくなることも考えられます。

今回の技術がいつ・どう実用化されるかはまだ明らかになっていませんが、この分野でのバッテリー消費がいつかウソみたいに思える時期は、そう遠くないかもしれませんね。


Image: Hattanas / Shutterstock.com
Source: University of Washington via EurekAlert!

Andrew Liszewski - Gizmodo US[原文]
(Rina Fukazu)