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卒業スピーチで、性的暴行の被害を語ろうとした高校生。学校が突然マイクを切る

6/12(火) 13:55配信

ハフポスト日本版

アメリカ・カリフォルニア州のペタルマ高校を、6月2日に卒業した17歳のルラブル・サイツさん。優秀な成績を収めた彼女は、卒業生代表のスピーカーに選ばれた。

スピーチの動画はこちら

サイツさんはスピーチでどうしても話したいことがあった。それは、自身が学校のキャンパスで受けた性的暴行だった。しかし、暴行に触れようとした途端、学校側にマイクを切られてしまった。

マイクを切られた瞬間「愕然とした」と振り返るサイツさん。その後も、スピーチを続けようとする彼女の姿を見て、同級生は立ち上がって「彼女に話をさせて!」と叫び、大きな拍手を送った。

サイツさんは2017年秋に、キャンパスで性的暴行を受けた。しかし、事件を報告したにも関わらず学校は何の措置も講じなかった、とサイツさんは説明する。

暴行を加えた男性は処罰されなかった上に、卒業式にも出席していたという。「こんなこと、女の子たちにとって公平ではありません」と、サイツさんはNBCニュースに語った。

事件を学校に黙殺されたと感じたサイツさんは、自分が声をあげなければ同じような犠牲者が出るかもしれないと考えた。悲劇を繰り返さないために、卒業式のスピーチで自分の被害に触れることにしたという。

「変化を起こすために、自分にできることがあるはずだと思ったんです。他の女の子たちに、同じことが起きてはいけないと思いました」と、サイツさんはCBSニュースに説明した。

しかし学校側はサイツさんのスピーチ原稿を事前にチェックし、これ以外のことを話せばマイクを切ると、何度も警告した。

それでもサイツさんは、卒業式前夜にキング牧師のスピーチを見て、やはり自分も声をあげるべきだと決心。

当日のスピーチでは、「私たちは、声をあげるのに若すぎません。夢を見て、変化を起こすのに若すぎません」と同級生に呼びかけた。そして「だからこそ、このキャンパスである人たちが...」と、性的暴行の被害について話そうとした途端にマイクを切られた。

卒業式の後、サイツさんは話すつもりだったスピーチをYouTubeに投稿。こう説明する。

「ペタルマ高校の経営者は、私の言論の自由を侵しました」

「学校の経営者たちは、スピーチで学校を批判しようとする私を何週間にもわたって脅かしてきました」

「でも、正しいことが何かわかっている時には、脅迫に屈せずに正しいと思うことをやらなければいけないと思います」

17歳という若さで「正しいこと」を貫いたサイツさん。卒業後は、スタンフォード大学への進学が決まっている。

マイクを切ったことについて、学校側は「学校が場を提供している以上、そこで伝えられるメッセージを、学校はコントロールできる」と説明する。

SNS上では「被害を受けた人の口を封じないで」「性的暴行を受けた被害者たちは、これ以上沈黙させられるべきじゃないとわからないのだろうか」と、サイツさんをサポートする声が上がっている。