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期待と不安…関西が見た米朝首脳会談 合意文書に「拉致」の文字なし

6/12(火) 19:11配信

MBSニュース

 12日に行われた史上初の米朝首脳会談。関西でも多くの人がその瞬間を見守りました。カメラの前で握手し笑顔を見せたトランプ大統領と金委員長。その様子を見た人たちの表情はさまざまでした。

 世界が見守った将来、歴史の教科書に載るかもしれない2ショット。期待と不安。その瞬間を待つ表情は、対照的なものでした。

 「大阪府茨木市にあるコリア国際学園です。7割の生徒が在日コリアンなのですが、モニターで米朝首脳会談を見守ります」(玉巻映美アナウンサー)

 10年前、関西の在日コリアンらが中心となって設立したコリア国際学園。12日朝、中等部に通う25人の生徒が集まりました。

 「高校生が作った朝鮮半島の歴史年表には早速、きょうの『米朝首脳会談』、期待の意味を込めてでしょうか、翌日には『終戦』と書かれています」(玉巻映美アナウンサー)

 65年間、休戦状態が続いた朝鮮戦争に終わりがくるのか。目を輝かせて会談のスタートを待つ生徒たち。一方、神戸には不安げにテレビを見つめる89歳と92歳の夫婦が。

 「この交渉がうまくいかなかったら、子どもたちは帰ってこれないと思っています」(有本嘉代子さん)

 神戸市長田区に住む有本明弘さん(89)と嘉代子さん(92)。娘の恵子さんはイギリス留学中に失踪し、拉致被害者と認定されています。

 「年のいった家族が生存中に、なんとか拉致問題を解決してほしい。それだけです、祈っていることは」(有本嘉代子さん)

 そして迎えた歴史的な歩み寄りの瞬間。コリア国際学園の生徒たちからは拍手が沸き起こります。

 「2人とも笑ってたから、和やかな感じでとても良いなと思った。(金委員長は)ずっと強面だったけど、笑ってたからかわいいなって、イメージ変わった」(男子生徒)

 生徒たちが見た希望とは…

 「朝鮮と韓国がくっついたらいいなって思いました」(女子生徒)
 「統一されて離れて暮らしている家族がまた会えたらいいな」(女子生徒)

 一方、その瞬間を無言で見つめていた有本さん夫妻は…

 「トランプさんは1分でわかると言ったけど、私らにはそんなことわからない」(有本明弘さん)
 「おなかの中でどう思っているのかはわかりませんけど、拉致問題に関しては必ず発言して、強い姿勢で臨んでくださると私は期待しています」(有本嘉代子さん)

 大阪・ミナミの街でニュースを見守った人たちは…

 「トランプさんも口達者でどう思っているかわからないし、金委員長もどこまで信じていいかわからないし」(女性)
 「拉致問題について100%話すと聞いたので、進展があればいいな」(男性)
 「最初に何かしないと始まらないので、きょうの会談は良いと思います」(男性)

 歴史的な会談を終え合意文書の署名にこぎつけた両首脳ですが、文書の中に「拉致」の文字はありませんでした。

 「拉致問題は安倍首相が最も重要視していること、もちろん議題にあげました。文書には盛り込まれていませんが、良い方向に向かうはずです」(アメリカ トランプ大統領)

 有本恵子さんの父・明弘さんは…

 「トランプさんは今までのアメリカの大統領と違う。この人の力を借りて(拉致被害者を)助け出せると思う」(有本明弘さん)

 大阪・生野区に住む在日コリアンは…

 「(トランプ大統領の)会見を期待して見ていたけど、今回は会うことだけを目的としていたような印象」(男性)
 「少しは良いように進んで行くんじゃないかと思う」(女性)

MBSニュース

最終更新:6/12(火) 19:11
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