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THE CHERRY COKE$ ひとつ枠を超えたい、やるたびに限界を超えたい/インタビュー後編

6/13(水) 17:45配信

エキサイトミュージック

 


「suzuちゃんはいつも超えてくるんですよ、僕らの想像を。これがたまんないんです、興奮するんです」(MASAYA)

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――レコーディングに入った段階で、これだけはクリアしたい課題やテーマもそれぞれ抱いていましたか?

MASAYA:挑戦という意味では、LFさんはいきなり1曲目「Valiant Rose」でウッドベースを弾いているという。それもレコーディング前日に僕に言われて(笑)。

LF:散々、自分でフレーズを作ってアレンジして、さあ、録るぞとなった前日で、ウッドベースを弾いてほしいと言われて(笑)。「いやいや、嘘だよ」ってセリフがMASAYAからなかなか出てこなかったから、マジで言ってるのかと。これは正気じゃねーなって(笑)。でも求められれば、いくらでも挑戦しますけどね。

MASAYA:「Valiant Rose」は、僕の好きなバックグラウンド、例えばサイコビリーやマカロニウエスタンだったりを詰め込んだんですよ。だから僕はグレッチのギターしか弾かねえって。グレッチでしか鳴らせない曲なんです。アーミングひとつにしても、グレッチ搭載のビグスビー・トレモロでしか出ないニュアンス。そうなったとき、やっぱりウッドベースでお願いしますって(笑)。

――suzuyoさんに対しても、作曲者は軽い脅しを掛けたんでしょうか?(笑)

MASAYA:いえ、ライトなお願いでした(笑)。4曲目「Gypsy Moon」は、アコーディオンで始まって、ソプラノ・サックスが入ってくるんですよ。私が普段使っているのはアルト・サックスなんです。ソプラノ・サックスは吹き方が違って難しいんですよ。あと「Lion」では速さの限界に挑むフレーズがあって、まあ、大変ですよね。

――あまりライトなお願いでもなかったような(笑)。

MASAYA:でも、suzuちゃんはいつも超えてくるんですよ、僕らの想像を。これがたまんないんです、興奮するんです。良かったテイクでも「もう1回やらせてください」って。その負けず嫌いがいいんですよ。

suzuyo:このバンドにいたらそうなりますよ。

MASAYA:やっぱ、ひとつ枠を超えたいですからね。やるたびに限界を超えたい。自分らが100あるとして、70のままやってたら、一生、70のまま。練習で120やって、多分、本番で90とか出ると思うんですね、なんでも。妥協しないから今があるんだと思います。


――ギター・プレイも妥協なしですよ。今回、ほんとにカラフルですよ。

MASAYA:僕はギター・ソロが入っているのはあまり好きじゃないんですよ、自分のバンドで。でも「Lion」では、ついやりたくなっちゃったんです(笑)。イントロではロバート・ジョンソン風のブルージーなフレーズだったり、エンディングなんかは、GUNS N'ROSESの「ウェルカム・トゥ・ザ・ジャングル」っぽくしてみたり。自分のルーツ・ミュージックの元ネタを色濃く出しているようなギター・プレイは好きで、そういう遊びを感じてもらえると嬉しいですね。

――歌、歌メロ、詞という面で、今回は間口の広さが特徴だと思います。

KAT$UO:ありがとうございます。曲を聴いたときのインスピレーションで歌いたいことを決めていくんですけど、例えば「Lion」では力強い男らしい歌にしたいなとか。「A-Yo」では、間奏のメロディに引っぱられて、自分の中の心の変化や時の流れを歌いたいなとか。あと『THE ANSWER』とアルバム・タイトルを決めてから詞を書いた曲も幾つかあるんです。そこでは歌っている題材に対しての答えみたいなワードを敢えて入れたりとか。歌メロに関しては、サビは歌いやすさ重視。ところが2曲目「No Man,No Cry」は、日本語を乗せるのが難しいアイリッシュ・トラッドなメロディなんですよ。それこそ笛で吹くようなメロディだったりするんです。



――アルバム・タイトルには、ツアーをやってきた答えがここにある、という意志の現れだと感じました。バンドとしても今一度、自分たちはこうなんだという思いも込められていますか?

KAT$UO:まさに、ですね。アイリッシュ・パンクと認知されて活動してきているんですけど、今一度、THE CHERRY COKE$=日本でNo.1アイリッシュ・パンクという座を獲りに行こうぜって話も、メンバー内でしました。それを決定的にするために、『THE LIVE』ツアーでやったものに、強めのアイリッシュ・テイストを散りばめた感じです。前作が『THE CHERRY COKE$』というタイトルで、それ以上の提示の仕方もないじゃないですか(笑)。でもそれを上回る現在進行系のTHE CHERRY COKE$を出せたと思います。

――アルバム発表後のツアーは、前回の『THE LIVE』ツアーとは大きく変わる内容になりますか?

suzuyo:一歩、段階が上に行ったツアーになると思いますね。お客さんが『THE LIVE』ツアーで覚えてくれた新曲もあったりして、さらにメンバーとの一体感も生まれそうな気がします。ライブするのが楽しみでしょうがないですね。