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米朝首脳会談 人権問題に質問集中

6/13(水) 7:55配信

産経新聞

 【シンガポール=時吉達也】日本人拉致問題をはじめとする北朝鮮の人権侵害問題について、米朝首脳会談では議論が行われたとする一方で具体的な内容は示されなかった。トランプ米大統領は将来的な事態の改善に自信を示したが、行方は見通せない。

 「オットー・ワームビアさんの死に責任がある金正恩氏のことを、なぜ非常に有能だといえるのか」

 金正恩氏が会場を去った12日夕方。1人で会見に臨んだトランプ氏への質疑応答の1問目は、北朝鮮で拘束され帰国後に死亡し、北の人権侵害を知らしめた米国人男性の問題だった。

 トランプ氏は「オットーさんがいなければ、米朝首脳会談は実現しなかったと思う。無駄死にしたわけではない」などと応じたが、会見ではその後も人権問題に関する質問が集中。「最も重要なのは非核化だ」「必ず結果が出る」などと釈明を迫られた。

 会談では、国際社会から人権問題を取り上げるよう求める声が強まっていた。会場周辺ではこの日、スパイ容疑で拘束中の韓国人の解放を求める団体の姿も。300を超える人権団体などは北に対し、劣悪な人権状況の改善を求める書簡を連名で送った。

 一方、北朝鮮の国営ラジオは10日にも、拉致問題について「すでに解決した」と強調していた。人権問題の非難拡大を警戒する北朝鮮と、すでに米国人抑留者解放を実現させた米国。問題解決の進展は、今後に持ち越された。

最終更新:6/13(水) 7:55
産経新聞