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【インタビュー】日韓フォロワー138万人 “会社員Aちゃん”に聞く美容系YouTuberの仕事

6/13(水) 8:01配信

Fashionsnap.com

 独自のメイクの方法やリアルなコスメレビューで日本でも注目を集めている「美容系YouTuber」。中でも韓国出身の会社員Aちゃんは韓国で100万人以上の登録者数を持つだけではなく、日本でも約38万人がフォローし、日本国内の美容系チャンネルの登録者数ランキングTOP10に入るなど異彩を放っている。“元会社員“から飛躍した会社員Aちゃんに聞く、美容系YouTuberの仕事とは。

【写真】インタビューを受ける会社員Aちゃん

■会社員から転身、“美容系YouTuber”の仕事

―YouTuberの活動を始めたきっかけは?

 ニックネームの由来にもなっていますが、もともとは普通の会社員だったんです。スマートフォンのゲームを作る会社に勤めていたのですが、深夜3時に家に帰って朝9時に出勤するような生活を送っていてとても大変でした。「家で何か気軽にリフレッシュできる趣味はないかな」と悩んでいた時に、海外にYouTuberとして活動する人たちがいるということを知って、大学の専攻が映像だったので「これだったら私にもできるんじゃないかな」と思い、2014年にYouTuberとしての活動を始めました。

―コスメはもともと好きでしたか?

 はい。大学時代に韓国で読者モデルやっていたこともあって、コスメやビューティーにはとても興味がありました。

―YouTubeに投稿するネタはどのように決めていますか?

 まず思い浮かんだものをメモして、その中からシーズンやトレンドなどに合わせて決めています。

―動画の撮影や編集は一人で行ってますか?

 活動を始めた当初は撮影から編集まで一人でやっていたのですが、月50本動画を作っていたら本当に死にそうになって(笑)。今はフォトグラファーをやっていた友人が撮影、もう一人の友人が仮編集を手伝ってくれていて、そこからテロップやBGMなどを入れる細かい編集といった最後の仕上げは私がやっています。

―1本の動画を仕上げるのにどのくらい時間がかかりますか?

 複数の動画を同時進行で編集していますが、1本あたりの仮編集は2時間、その後の仕上げは6時間くらいかかりますね。

―ひと月に投稿する動画の本数は決まっていますか?

 韓国のメインチャンネル、日常チャンネル、日本のチャンネルの3つを運営していますが、基本的には3チャンネルを合わせて大体20~30本は投稿するようにしています。

―タイアップ動画のブランドや商材の選定基準があれば教えてください。

 まずはその商品を実際に使ってみて、自分なりの“OK”が出たらタイアップの提案を受けています。私自身がすごく敏感肌で、商品によっては肌がボロボロになってしまうこともあるんです。だから化粧品、特にスキンケアは自分がまず“モルモット”になって使ってみて、慎重に選んだものをおすすめしていますね。

―YouTuberとしての収入源はなんですか?

 動画の視聴回数に伴う広告、タイアップ、あとはイベントですね。

―韓国のYouTuberプロダクション大手のCJ E&Mに所属。どのようなマネージメントを受けていますか?

 日本のプロダクションは芸能事務所のようにマネージャーさんがついて色々世話をしてもらえるシステムだと思うんですけど、CJ E&Mは広告代理店と似ていて、マネージメントはほぼ受けていません。

―契約することで得られるメリットは?

 CJ E&Mが展開しているビューティー系のアプリで配信するコンテンツを作らせてもらったり、アプリ上でYouTubeのチャンネルのPRをしてもらえるので登録者以外にもリーチできることですね。

―CJ E&M側からコンテンツの制約はありますか?

 私の場合は韓国のチャンネルの登録者が2,000人くらいだった時からCJ E&Mに所属しているのですが、コンテンツ選びは基本的に自由にやらせてもらっています。

―韓国語のチャンネルを立ち上げた同年に日本語チャンネルを開設。コンテンツは分けていますか?

 そうですね。日本語チャンネルについては、「せっかく日本語が喋れるから、同じ動画をアフレコだけ日本語で出せばいいや」という感じでやろうと思っていましたが、韓国と日本ではトレンドが全然違ったので、結局日本語チャンネル専用のコンテンツを作らなければいけないという結論になりました。日本語チャンネルでは日本のトレンドを軸に、韓国のメイクトレンドを少し取り入れています。

―YouTuberの仕事で大変なところは?

 動画を月50本作った時は筋肉痛になりました(笑)。身体がしんどいと精神もしんどくなるじゃないですか。本当に辛かったですね。

―アンチファンからの誹謗中傷も見られますが、精神的に負担になりませんか?

 そういう時もありますが、日本の視聴者さんは優しいと感じています。

―会社員時代からYouTuberになって変わったことは?

 会社員時代より生活しやすくなりました。好きな時間に作業ができますし、生活パターンも前より自由になりましたね。収入もYouTuberになってからは1ヶ月で会社員時代の年収分稼げるようになりました。

―すごいですね。Youtuberとしての活動を続ける上で、モチベーションになっているものは?

 私のチャンネルを見て日本人の視聴者さんが韓国に興味を持ってくれた時はやりがいを感じます。

―他の多くのYouTuberはライバルとして意識しますか?

 YouTubeには視聴数や登録者数などのランキングがありますが、フィールドが異なるのであまり意識していません。例えば私とヒカキン(HIKAKIN)さんはジャンルが異なりますし、同じ美容系にしてもそれぞれに魅力や個性がありますから。でも商品レビューで他のYouTuberさんに先に越された時はちょっと気になります(笑)。内容が被る時はアイテムを違うものに変えたりして工夫していますね。

―インスタグラムも発信力のあるSNSですが、YouTubeとインスタグラムの違いをどのように考えていますか?

 インスタグラムは投稿が流されやすいですが、YouTubeは検索のプラットフォームなので目的を持って観に来てくれる方が多いですね。また、YouTubeの方が動画作りに手間や時間がかかるので、インスタグラムの投稿よりも説得力があると考えています。

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最終更新:6/13(水) 18:00
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