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【コレだけニュース】スマホでストップ いじめ通報アプリって?

6/13(水) 10:30配信

MBSニュース

全国の小・中・高等学校でのいじめの認知件数は約32万4000件(2016年度)で、年々増加しています。学校現場ではいじめをなくすため様々な取り組みをしていますが、アメリカではいじめ対策のスマホアプリが開発されました。スマホから簡単に匿名で通報・相談できるもので、日本の学校現場でも導入が進んでいます。「スマホでいじめストップ」、最新のいじめ対策を取材しました。

アプリを使って匿名で相談『ストップイット』

去年、全国で初めて自治体として「STOPit(ストップイット)」を導入した千葉県柏市。入学したばかりの中学1年生の前に立ったのは「ストップイットジャパン」の谷山大三郎さん。

「アプリを使って匿名で相談できる『ストップイット』というものが、皆さんに無償で提供されます」(ストップイットジャパン 谷山大三郎代表取締役)

柏市で導入されたいじめ通報アプリの「ストップイット」。市内の全中学生約1万人のうち、現在486人がアプリをダウンロードし登録をしています。実際に市の教育委員会に届いた相談内容は…

『同じ班の子が給食の時いじめてきました』
『そのいじめっ子はよく人の悪口を言ってます』
『でも、怖くて止められません』

届いたメッセージには、できるだけ早く教育委員会の担当者が返信します。

『連絡ありがとう。例えばどのようなことを言われるのですか。これが続くようであればこちらから学校に連絡することもできるので、また何かあったら連絡してください』

相談への返信は、常に丁寧な対応を心がけています。

相談件数が9倍に

「これは実際に学校に(調査に)入って、これだけやりとりしています。80回くらいたぶんやりとりしています」(柏市教育委員会児童生徒課 長谷川正一さん)

送られてくる相談には迷っているからなのか、具体的な相談内容が書かれていないものもあります。

「『はじめまして、相談したいことがあるんですけど』って」(柏市教育委員会 長谷川正一さん)
Q.このやりとりでは全く自分の悩みのことは言わず反応があるのかなということを子どもたちは見ている?
「かもしれないですね。こっちを試しているような。こっちが返してあげたら『陰口を言われているような気がする』と。やりとりをして最終的にいじめが事実であれば、本人が名前を言えば一番いいんですけど、たぶん言わないと思うので。(該当中学の)校長先生のほうに『1年生でこういう悩みを抱えている人がいるので、心当たりないですか』と。すぐに聞いてみたり全体でアンケートをとってみたり、集会を開いたりという学校対応になる」

丁寧なやりとりで悩みごとを聞き出し、必要があれば学校と連携し問題解決にあたります。

「去年は133件の相談がありました。今年は4月から5月で34件入っています。2か月で34件ということは、去年から比べると相当数。(柏市には)『電話の窓口』と『いじめeメール相談』と2つの相談方法がありますが、パソコンを開いてメールを打ってまた確認をしてという作業や、今の子どもたちは電話で直接話をするというのが苦手な部分があるようで、『ストップイット』と比べるとおよそ9分の1くらい」(柏市教育委員会 長谷川正一さん)

ストップイットを通じて寄せられる相談は、従来の相談の約9倍に。徐々に効果が出てきています。

Q.スマホでいじめはなくせますか?
「根本的なものはスマホだけでは変らないと思いますが、相談できないとか相談する人がいないといった子たちのひとつの力になればと思いますので、今まで10あったものがひとつでもふたつでも、早めになくしていければいいかなと思っています」(柏市教育委員会 長谷川正一さん)

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最終更新:6/13(水) 10:30
MBSニュース

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