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どうしてゴルフは難しいのか……ギアオタク店長が「ギア目線」で考えた

6/13(水) 11:31配信

みんなのゴルフダイジェスト

ゴルフ歴はそれなりにあるし、練習もソコソコしているのだけど、スコアは100を切れない……なんてことはよくある話。どうしてゴルフは難しいのか、業界屈指のギアオタクでクラブフィッターの小倉勇人が考えた。

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梅雨入りし、ゴルファーには嫌な季節になってしまいましたね。こんにちは、最近アイアンを新調したゴルフショップ店長の小倉です。今日はいつものようにゴルフクラブについてのお話ですが、ちょっと違った切り口です。おそらくみなさんはゴルフを始める時に、身近にいるゴルフ熟練者や初心者スクールなどでゴルフの基本を色々と教わったと思います。

ボールを打つための理論はもちろん、それぞれのクラブの役割などたくさんのことを教わったと思います。しかし私が知る限り、ゴルフクラブそのものの形状の説明をされたという方は聞いたことがほとんどありません。どういうことかというとゴルフクラブという道具は、他の道具を使う球技とは比べ物にならないぐらい特殊な形状をしているのにそのことを理解していないで使っている方がたくさんいらっしゃるということです。

他の球技で使用する道具は基本的にグリップ、つまり手で持つ所の延長線上にボールを打つポイントや面があります。野球のバット、テニスやバトミントンのラケットなどがそうですね。こういった道具は、持つ所の軸線に重心を持ってくるように設計されています。その方が扱いやすいからです。またスポーツに限らず日頃私たちが使用する道具で振ったり叩いたりする道具もよほど特殊なものでない限り持つ所の延長線上に重心があります。ハンマーや布団叩きなどですね。

しかしゴルフクラブはこの持つ所の延長線上に重心がありません。この持つ所に道具の重心がないのは、ゴルフクラブとアイスホッケーのスティックぐらいでしょうか。それぐらい日常にはない道具なのです。

人間はとても鋭い感覚を持っていて、道具を扱おうとすると無意識に重心を感じながら動かそうとします。ラケットなど振り方を教わってもいないのにある程度扱えるのは重心が握るところの延長線上にあり、ボールを打つ面が揃っているから。しかし、ゴルフクラブは握るところと重心がズレているためコントロールするのがとても難しいのです。

細かく説明すると長くなるので端折りますが、簡単に言うとこのゴルフクラブの重心のズレは、道具の特性として右打ちの場合、スウィング中振り上げた時にヘッドが右に開こうとする動きを生み、振り下ろす時に左に閉じようとする動きを生みます。重心が持つところと揃った道具であれば、このように使用した時に動こうとする力が発生するようなことはまずありません。

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