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クラスに2人は「発達障害」 大人になると二次障害も…!

6/13(水) 11:52配信

FNN PRIME

「10人に1人」は本当か

もし、自分の子供が発達障害では…と感じたら、早く専門の医療機関を受診すべきです。早期に療育(社会的に自立できるように取り組む治療と教育)を始めることで、日常生活の適応能力を高めることが可能だからです。
そして、療育訓練は早ければ早いほど良いと言われています。
ところが、現状では医療機関を受診するまでに、3カ月~10カ月以上も待たされることが多くなっています。
今回、大阪大など全国8大学の研究チームが、子どもの発達障害の可能性を2分程度で数値化する診断補助機器の開発を、企業と共同で進めていることがわかりました。
新たな機器によって、待機期間が短縮されることが期待されます。

【画像】発達障害を図解で詳しく

「子供の10人に1人は発達障害」等と言われることもありますが、実際はどのくらいの割合なのでしょうか。
文部科学省が2012年に全国の公立小中学校で行った調査の結果では、「発達障害の可能性がある」児童生徒の割合は6.5%でした。
15人に約1人。クラスに2人程度は発達障害の傾向があるということになります。
ただし、この調査は通常学級に通う児童生徒だけを対象にしているため、特別支援学級などに通っている子どもを含めると、実際はもっと高い可能性があります。

原因は病気や育て方ではない!

発達障害の原因は何でしょうか。
まだ誤解されている部分もありますが、決してしつけ不足や愛情不足、育て方の問題ではありません。
発達障害のお子さんを抱える親御さんは、そうした偏見・誤解に苦しむことが未だ多いのです。
発達障害の原因は、先天的な脳の機能の障害です。
ですから、後天性は一切無く、また精神の病気でもありません。
通常は成長につれ、バランスよく発達する言葉や行動などが、発達障害の場合は、ある部分は遅れ、ある部分は突出するといったように、発達に凸凹があるのです。知能障害を伴う場合もあります。
また、病気ではないので、完全に症状をなくすことは出来ません。

多様な症状が合併することも

発達障害の症状は多様ですが、発達障がい者支援法により、以下の3種類に分類されています。

(1)自閉症スペクトラム
以前は、自閉症とアスペルガー症候群(言語発達に遅れがない自閉症)などは、症状に違いがあるとして、別の障害として考えられてきました。
それが2013年に、それぞれの症状は重なり合っているして、「自閉症スペクトラム(連続体)」という診断名に統合されました。 

対人交流や興味・行動において、以下のような特徴があります。
・話し言葉が遅れている
・言語による指示を理解できない
・たとえ話がわからない
・特定の手順を繰り返すことにこだわる
・興味をもった領域に関して膨大な知識を持つ…など

(2)学習障害(LD)
「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算する」という5つの能力に困難がある障害です。多くの場合、全てではなく、一部の能力だけに困難があります。

(3)注意欠陥多動性障害(AD/HD)
不注意(集中力がない・気が散りやすい)、多動性(じっとしていられない・落ち着きがない)、衝動性 (順番を待てない・考える前に実行してしまう)の3つの要素がみられる障害のことです。

そして、(1)(2)(3)それぞれの症状が重なり合っていることも多く、例えば自閉症スペクトラムの方がLDやAD/HDの症状を併せ持つケースも多くみられます。

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最終更新:6/14(木) 9:09
FNN PRIME