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ミレニアルがどハマりする「バチェラー」シーズン1→2はこれだけ進化した

6/13(水) 20:10配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

ミレニアル世代のみなさんが好きだとの情報を得て、「バチェラー・ジャパン」をアマゾンプライム・ビデオで見てみた。ハンサム&ハイスペックの独身男性1人をゲットすべく、女性たちがバチバチ火花を散らすという趣向で、アメリカ発、全世界225カ国以上で放送されているのだそうだ。

【画像】ミレニアルがどハマりする「バチェラー」

制作はアマゾン、ワーナー・ブラザース・インターナショナル・テレビ・プロダクション、YDクリエイション(吉本興業と電通デジタル・ホールディングスの合弁会社)。名前を並べただけで、横文字感とタレント充実感とお金ある感にあふれている。

逆に言うなら、強いタレントがいて、お金があって、グローバルな組織は、いまやテレビじゃないところで勝負しているのだなあ、と思う。

5月25日からシーズン2が始まったが、根が真面目なので2017年放送のシーズン1も全部見た。疲れた。ミレニアルの女子たちは恋愛ゴーゴー、婚活バッチ来ーいでしょうが、私はアラ還っすから、無理っす。と思っていたら、シーズン2になったらぐっと改善されていて、さすがアマゾン、ちゃんとPDCA回してるなー、テレビはこんなに回してないからミレニアル世代に見切られるのでは。そう思った。

というわけで、以下PDCA。どこをどんなふうに回したか、書いていく。

●その1 バチェラー「ワンパターン男子から、PDCA男子に」

この番組の生命線は、バチェラーの素敵さだ。シーズン1は東京大学院卒の「若きカリスマ経営者」だった。35歳。コンサルタント会社を経て、通販会社を起業、そこを売却して次なる起業準備中という人だった。もちろんハンサム。キックボクシングもする引き締まった体。経歴、見た目部門は、必要にして十分。

その人が女子25人とデートをし、女性を絞っていく。言ってしまえば、それだけ。だから番組は大きく「デートの実況」「女子同士の黒い会話」「バチェラーor女子1人ずつの独白」の3つで構成される。独白パートでバチェラーは、「デートの企画意図」「デートを経ての感想」をカメラ目線で語る。

ところがこの人、同じことしか言わない。

“「バーベキューは、性格が出ると思います」”

と言って女子たちに料理をさせる。

“「アウトドアで遊ぶと、性格が出ると思います」”

と言って山道で戯れる。

“「非日常の中で、心を開いてくれると思います」”

というのも多用された。まあ、行動の背景には性格があり、心を開くにはきっかけも必要だろう。にしても、いっつも同じ。イラッとして、飽きる。

と思っていたら、シーズン2のバチェラーは違った。シーズン1と同じ35歳だが、言葉で表現するのが好きそうなタイプ。初回の独白で、

“「本当の愛は、怒りのない自己犠牲だと思っている」”

と決めてみせた。

6歳から14歳までアメリカ在住、慶応大学経済学部卒のサイバーエージェント幹部社員。趣味はバスケットボール。ハンサム&締まった体はシーズン1のバチェラーと同じ。

勝手なイメージで恐縮だが、サイバーエージェントのような「イケてるIT企業」って、「目標設定」とか「振り返り」とか「フィードバック」とか、PDCA的なものが得意だと思う。少なくとも、彼は大変得意だ。

長い番組中、ずっと同じ所でデートするのもなんだから、沖縄に行く(シーズン1も2も)。2ではまず、「ビーチフラッグ」を全員でする。

“「恋人、奥さんと過ごす時間の中でバカップルをすることが時に大切で、そういうことができる人かどうかを見極めたい」”

と「目標」を設定する。ミスコン世界大会出場経験ありの女性と1対1デートをするときは、

“「彼女の素(す)はなんぞや。その謎解きをしたいです」”

と目標を表明、デート後には

“「素の状態はどうだっけ、については、見せてくれていたものが素ということを再確認できた、ということだと思います」”

と「振り返り」をする。

自分をどう思うかとグイグイ聞いてくる女子には、

“「人としては尊敬している。女としては模索中」”

とナイスなフィードバック。

以上、人生を語っていると思えば、薄っぺらい。だが「バチェラー」という業務を全うするには、これくらい変化すれば十分だろう。非連続の経営?

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最終更新:6/13(水) 20:10
BUSINESS INSIDER JAPAN