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ワールドカップ開会式に出る英歌手に批判続出。その理由とは?

6/13(水) 20:45配信

ハフポスト日本版

サッカーのワールドカップロシア大会が6月14日に始まる。開催国ロシアとサウジアラビアが激突する開幕戦に先立って開かれる開会式に、イギリスの人気ポップ歌手、ロビー・ウィリアムズさんが出演することが明らかになった。

ロビー・ウィリアムズさんの動画はこちら

ところが、彼の出演をめぐっては欧州各国から反発の声が上がっている。ワールドカップは、オリンピックをもしのぐ人気があり、世界最大のスポーツイベントとされる。そんな栄光のステージに立てることになった彼が批判されるのはなぜなのか。


「ロシア対サウジアラビアの開幕戦の前に歌うことになりました」。6月11日、ウィリアムズさんはTwitterで自身がワールドカップの開会式に出演することを明かした。

国際サッカー連盟(FIFA)もこの日、公式サイトでウィリアムズさんのコメントを発表。その中で、ウィリアムズさんは「こんなまたとない出演のために、ロシアに戻ってこれるなんて、とてもハッピーだし、興奮している」などと語った。

ウィリアムズさんは1990年代、ポップグループ「テイク・ザット」のメンバーとして活躍。テイク・ザットは「バックストリート・ボーイズ」や「スパイス・ガールズ」などにも影響を与え、「イギリス音楽史の中で、ビートルズ以降最も成功したバンド」などと称された。

ウィリアムズさんはグループを脱退した後もソロで活躍し、全ヨーロッパ的な人気を博している。

だが、彼がワールドカップのロシア大会の開会式に出演することに対し、ヨーロッパのメディアは批判的な論調を展開している。イギリスの新聞「ガーディアン」は6月12日、「ロビー・ウィリアムズはワールドカップの開会式で、独裁者プーチンに魂を売る」との見出しで記事を掲載。

イギリスの閣僚や主要な王室関係者が開会式を欠席する中、ウィリアムズさんが出演することに政治家や活動家らは批判していると報じた。

イギリスを含め、ヨーロッパ各国の政府要人がこぞって開会式には出ないことを表明している。引き金になったのは、イギリスで2018年3月に起きたロシアの元スパイの殺人未遂事件だ。

イギリスはロシアが製造能力を持つ猛毒の神経剤「ノビチョク」が事件に使われたとしてロシア人外交官を追放、ヨーロッパ各国も同調した。外交問題がスポーツの祭典にも波及した格好だ。

そもそもウィリアムズさんは、「オリガルヒ」と呼ばれるロシアの富豪らとの関係も深い。ロシアの携帯電話会社「メガフォン」の創立25周年を祝うイベントで歌声を披露したほか、ロシアのプーチン大統領と近い政財界の大物との親密な関係が取りざたされている。

2016年にはオリガルヒをテーマにした「ロシア人のようなパーティー」というタイトルの曲も作っており、「ロシア寄り」との疑惑を一層深めている。

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