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堀潤氏「児童虐待、悩んでるお父さんお母さんを見かけたら、恐れず“189番“を」

6/13(水) 17:00配信

AbemaTIMES

■「怪我をしたら119番、泥棒を見つけたら110番」みたいに連絡を

 児童虐待によって亡くなった船戸結愛ちゃん(当時5歳)がノートに書き記していた言葉が、日本社会に大きな衝撃を与えている。相次ぐ児童虐待事件に、ジャーナリストの堀潤氏は「189番」の啓発を訴える。


 堀氏:26年で連続で児童虐待の認知件数は増加しています。これはある意味、児童虐待というものが当たり前にあることなんだという意識が高まり、通報されるケースも増え、結果として次々に明るみに出ているからとも言えます。だからメディアは、もう一つ先の話をしないと行けないと思います。

 それは、虐待かなと思ったら、いち早く「189番」(児童相談所の全国共通ダイアル)に電話する、ということです。 でも、どこに通報すれば良いのか。未だに「189番」の存在自体があまり知られていないし、知っていても通報をためらってしまう現状がありますから。

 でも、児童福祉法第25条には、「要保護児童を発見した者は、これを市町村、都道府県の設置する福祉事務所若しくは児童相談所又は児童委員を介して市町村、都道府県の設置する福祉事務所若しくは児童相談所に通告しなければならない」とあります。つまり、児童虐待を知ったら通報するというのは、“国民の義務“なんですね。

 僕の知人が、このような経験をしました。自分の子どもと同じ小学校に通っている子がいる家から、泣き叫ぶ声が聞こえてくる。近所の人にそれとなく事情を聞いたら、やはり虐待されているらしい。でも189番に通報しようと思ったとき、誰が通報したかがバレてしまったら、逆恨みされて自分の子が危害を加えられるのではないかという考えが頭をよぎり、身体がすくんでしまった。最終的に知人が通報に踏み切れたのは、匿名でも通報ができるということがわかったからです。児童相談所は秘密を守ってくれます。

 日本の制度上、行政が子どもと親を引き離そうにも、今は「親権」が強くて引き離せないし、引き離してもすぐ親元に戻さなければいけない。児童相談所が親に気を使いながら対応せざるを得ない中で、その見守りの合間に子供が死んでしまうことだってあります。もうすこし柔軟に対応して、共同親権も認められるよう規定を変えたほうが良いけれど、法律を変えるまでには時間がかかるし、その間も虐待はどこかで起きている。しかも犠牲者が出なければ報道はされない。

 そして189番には、子どもの虐待の通報だけではなく、自分で“ちょっと虐待気味かもしれない“と思ってる親御さんが悩み相談をしても良いんです。当然、近所の人が「あそこのお父さん、お母さんが悩んでるっぽいんだけど…」と連絡してもいいわけです。虐待されている子どもを守ると同時に、親の問題をサポートしてあげることも解決には欠かせません。

 だからこそ、メディアは「ひどい」「許せません」と報じるだけでなく、「通報するのは怖いですよね、虐待じゃなかったらどうしようと思いますよね、でも大丈夫ですよ」と、もう一つ先の話をした方がいいと思います。同時に、虐待している親側のケアも訴える必要があります。「お父さん、お母さん、その心境わかるよ、子育てしんどいよね、自分でも虐待は良くないってわかってるもんね。だから189番に相談してみようよ」と。そういう声掛けが今こそ必要ではないでしょうか。怪我をしたら119番、泥棒を見つけたら110番みたいに、虐待は189番。それがメディアで見かけるようになればいいと思います。

 相談件数が増えれば、児童相談所の人員が不足しているということで、世論を背景に予算、人員配置について要望していくこともできるはずです。

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最終更新:6/14(木) 10:57
AbemaTIMES