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「本能的な恐怖の仕組み」遺伝子レベルで初解明

6/13(水) 14:28配信

読売新聞

 マウスが天敵であるキツネの臭いをかいだ際に、本能的な恐怖を感じるのに必要な遺伝子を特定したと、劉清華・筑波大教授(神経科学)らの研究グループが国際科学誌「ネイチャー・コミュニケーションズ」に発表した。本能的な恐怖の仕組みについて遺伝子レベルで明らかになるのは初めてという。

 マウスはキツネなどの捕食者の臭いを初めてかいだ場合でも、恐怖で動けなくなる「すくみ行動」をとる。研究グループが、この臭いに対してすくみ行動をほとんど起こさないマウスを見つけて調べたところ、「Trpa1」と呼ばれる遺伝子が変異を起こしていることがわかった。

 この遺伝子が作るたんぱく質は通常、鼻腔(びくう)の細胞表面でキツネなどの臭い成分を感じ取るセンサーとして働いている。臭い成分がこのたんぱく質にくっつくと、神経細胞が活性化し脳に信号が送られ、すくみ行動が起こるとみられる。

最終更新:6/15(金) 0:17
読売新聞