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【ONE】世界王者の“強すぎるのび太くん”内藤のび太が不安に思っている意外なこと

6/14(木) 12:35配信

イーファイト

 アジア最大規模の活動をしているMMA(総合格闘技)団体『ONE』。日本人選手も参戦し、青木真也や鈴木信達などがその世界王座に就いたこともある。

【フォト】相手に必死にしがみついていく執念が見える試合が感動を呼ぶ

 内藤のび太(34=パラエストラ松戸)もその一人で、2016年5月から参戦。初戦でONE世界ストロー級王座に挑戦し、チョークスリーパーによる一本勝ちで第2代王座に就いた。

 同年10月には初防衛に成功したが、2017年12月の2度目の防衛戦でブラジリアン柔術世界選手権『ムンジアル』の黒帯世界王者アレックス・シウバ(35=ブラジル)に敗れて王座転落。これがプロ13戦目にして初の黒星となった。

「終わった…」と失意のどん底に落ちたのび太だったが、リベンジのチャンスはすぐに訪れた。5月12日(土・現地時間)インドネシア・ジャカルタのコンベンションセンターで開催された『ONE:GRIT AND GLORY』で、ダイレクトリマッチが組まれたのである。

 のび太は前回以上に自分から前へ出ていき、得意のタックルで1Rからテイクダウンを奪った。のび太の持ち味は、何と言っても粘り強いタックルと驚異的なスタミナだ。どんなピンチに陥ろうともしつこく食い下がり、相手にしがみついてでもテイクダウンを奪いに行く。

 シウバも寝技で抑え込まれることなく、関節技を仕掛けて一進一退の攻防が続く。そして迎えた最終ラウンド、のび太がテイクダウンに成功し、立ち上がろうとするシウバにしぶとく組み付き続ける。その懸命な姿に観客からは“のび太コール”が沸き起こった。異国の地でも、のび太が必死に勝利を奪いに行く姿は観客の心を揺さぶったのであろう。

 勝敗の行方は今回も判定に持ち込まれたが、2-1でのび太が勝利。持ち前の粘り強さを発揮して、宿敵シウバからタイトルを奪回した。

 試合はインターネットテレビ局で日本にも生中継され、多くのファンや格闘家がSNSで「おめでとう」「凄い試合だった」と、のび太の勝利を祝福。特に、ジャカルタのファンが日本人であるのび太に盛大なコールを送ってくれたことに「感動した」とのコメントが目立った。

 この試合でイーファイトが5月度「ゴールドジムプレゼンツ格闘技月間ベストファイター」にのび太を選びインタビューしたところ、のび太は異国の地での感動的なコールについて「ずるいですよね」と答えた。

 リングネームから分かるように、のび太は丸メガネに黄色いシャツ、頭にはタケコプターとあの国民的マンガのキャラクターそのままのいで立ちで入場。強そうには見えないが、ひとたびリングに上がれば相手をタックルでテイクダウンしまくり、上からパンチを叩き込み、関節技を極める“強すぎるのび太くん”なのだ。

 ずるいというのは「完全に(のび太の)キャラクターに乗っかっているからじゃないですか。東南アジアでアニメが放映されているみたいで、けっこうすんなり僕のキャラが受け入れられるんですよ。そこは自分でもずるいなと思ったんですが、それは利点として出たなって思います」と、観客が味方をしてくれたのはのび太キャラのおかげもあったと冷静に分析。

 現在、ONEが認定している世界王者は男女合わせて11人。のび太はその中でただ一人の日本人王者だ。そんなのび太が今、不安に思っていることがある。それは「アニメが放映されていないところで試合をしたらまた状況が変わると思うんですよね。今はそれが怖いです。なんだあいつ、みたいな感じに、変なヤツが出てきたぞみたいになったらどうしようって。今のところそういう反応はないので、完全にキャラに乗っかっています」と、オリジナルの“のび太くん”とイメージを重ね合わせてもらえない地で試合があったらどうしよう、ということだそうだ。

最終更新:6/14(木) 12:35
イーファイト

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