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独フォルクスワーゲン、クルマの未来を示す「Shaping the future」開催。アウディ、ポルシェなどグループデザイントップのマイケル・マウアー氏に聞く

6/14(木) 0:46配信

Impress Watch

 フォルクスワーゲングループは6月13日、ドイツ ベルリンおよびポツダムにおいてグループの未来を示す「Shaping the future」を開催。この日は同社グループのデザインの方向性を示すとともに、代表的な車種などを展示した。

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 フォルクスグループデザインのトップ(Head of Group Design)に立つのはMichael Mauer(マイケル・マウアー)氏。マウアー氏は、1986年にメルセデス・ベンツからキャリアをスタートし、2000年までにAクラス、SLK、SL、そしてSmartのデザインなどを手がけた。その後サーブなどでデザインを手がけ、2004年からはポルシェのデザイントップに。カイエン、パナメーラ、918スパイダーを手がけ、ポルシェのデザイントップでありつつ、2015年からはフォルクスグループデザインのトップを兼任している。

 CEBIT 2018の時期に合わせて「Shaping the future」を開催したのは、各ブランドに共通する未来を示唆するとともに、グループデザインの変化を多くの人に知ってもらうという意味もあるだろう。

 マイケル・マウアー氏に、ポルシェのデザイントップからグループ全体のデザインを見る立場になったことでの変化を聞いたところ、今後のグループデザインがどのように変わっていくべきかを語ってくれた。

 12ものブランドを持っている企業グループというのは非常にユニークなもので、世界でもほかに類を見ません。常にブランドとブランドとのポジションに興味を持っています。(全体のブランドを統括してみる立場になって)スケール感というのは、全然違ってきました。ですので、学びも多いです。

 シュコダやベントレーが中国でどう受け取られているか、フォルクスワーゲンが北米でどう受け取られているのかなど、バリエーションがさまざまにあります。この短期間で得た情報というのは本当に多かったです。

 ものとしてクルマをデザインするのではなく、デザイナーがそれ以上のところにかかわってきています。スマートな会社というのは、すべからくデザイナーがより深いところまでかかわっています。私はブランドというものがますます重要になっていると考えています。

 ブランドというのは、顧客に対する約束です。

 先ほど申し上げたブランドが製品にとどまらないということですが、製品だけがブランドではないのです。例えば、パンフレット、展示場であるとか、ユーザー体験はブランドに基づくものなのです。ブランドというのは、製品だけでなく、ブランド全体を統括する(含む)ものだと考えています。

 今、始まったばかりなので、デザイナー自体も地平の広さに慣れていないと思っています。

 よい例としては、アップルというブランドがあります。彼らはスマートフォンをデザインしているだけではありません。機能をデザインし、ショップをデザインし、パッケージをデザインし、すべてのところにデザイナーの影響があります。

 私のビジョンは、製品だけをデザインするのではなく、ブランドにかかわるすべてをデザインすることが、デザイナーのすべきことだと考えていまし、ブランドにとって大事なことだと思っています。

 マウアー氏が語っているのは、今後はよりすみずみまでデザインされたフォルクスワーゲン、アウディ、ポルシェ、ランボルギーニなどのクルマが登場してくるということだ。クルマだけにとどまらず、ディーラーデザイン、カタログデザインなど、ユーザーがクルマと接するためのすべてをデザインしていきたいという意気込みを語っている。

 とくにフォルクスワーゲンの「I.D.」シリーズ、アウディの「e-tron」、ポルシェの「ミッションE(タイカン)」など次世代のクルマは、マウアー氏の思いが色濃く詰まったものになっていくだろう。

Car Watch,編集部:谷川 潔

最終更新:6/14(木) 13:22
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