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いよいよ開幕!W杯ロシア大会 西野Jの秘策は… 初戦コロンビアは“カメレオン作戦”でひと泡吹かせろ!

6/14(木) 16:56配信

夕刊フジ

 サッカー日本代表(FIFAランキング61位)は12日、W杯ロシア大会開幕前最後の試合のパラグアイ(同32位)戦(オーストリア・インスブルック)で4-2の逆転勝ち。0-2で完敗した8日のスイス戦から先発11人中10人を入れ替えたことが功を奏し、西野ジャパンで初先発の乾貴士(30)=ベティス=が2ゴール、香川真司(29)=ドルトムント=も1ゴールを挙げた。格上のコロンビア(同16位)と対戦するW杯1次リーグ初戦(日本時間19日午後9時開始)でも、謎に包まれたスタメンと、選手交代やフォーメーションチェンジで相手を幻惑する“カメレオン作戦”で活路を見いだせるか。(夕刊フジ編集委員・久保武司)

 西野朗監督(63)は、就任後2試合連続零封負けの屈辱を払拭し、3戦目にして一挙4得点で初勝利をマーク。「タテ(のロングパス)ばかりでなく、しっかり崩して得点できたことがよかった」と手応えを口にし、胸をなでおろした。

 先発11人中10人を入れ替えた。ただ1人連続スタメンのDF酒井高(ハンブルガー)もスイス戦は右サイドバック、この日は左サイドバックに移った。事実上の“全取っ替え”である。

 この2試合で招集した23人全員を起用。W杯直前のこの時期は先発を固定し熟成を図るのが普通だが、2カ月前に就任したばかりで、3バックか4バックかも決まっていない西野監督は、そんな常識に縛られている場合ではないのだ。

 スタンドにはW杯1次リーグ初戦の相手、コロンビアきっての偵察要員を送り込んでいた。

 コロンビアがコーチとして招いた元アルゼンチン代表MFのカンビアッソ氏(37)。インテル時代には長友とコンビを組んだこともある日本通だが、1週間後の日本との対戦で誰が先発してくるのか見当もつかなくなり、困惑の表情を浮かべた。これこそ日本にとって最大の収穫だろう。

 前日(11日)のセネガル-韓国戦はW杯本番直前とあって完全非公開で行われたが、西野監督は「見たければどうぞ」と言わんばかり。実際、コロンビア戦で誰を起用し、どんなコンビを組ませるのかは、西野監督の胸ひとつ。FIFAランキング、チーム力で日本の方が劣るだけに、相手を嫌がらせ、戸惑わせることが有効になる。

 スイス戦では宇佐美(デュッセルドルフ)が起用されていた左サイドに、この日は乾が入り2得点の大活躍を演じた。代表では14年11月14日の親善試合ホンジュラス戦以来約3年半ぶりのゴールで、華々しく復活を印象づけた。

 本田(パチューカ)に取って替わり代表では8カ月ぶりにトップ下で先発した香川も、1得点2アシストをマーク。

 何より、乾と香川は2008-10年にC大阪でチームメート。この日の乾の2ゴールは、いずれも香川がアシストしており、他にも再三好機を演出した。さすがの相性の良さだ。

 コロンビア戦のスタメン予想はなおさら難しくなったわけだが、客観的に考えてみたい。

 トップ下は本田より香川、左サイドは西野監督のまな弟子の宇佐美より乾の方が明らかに状態がいい。

 GKもこれまで日本のゴールマウスを守り続けてきた川島(メッス)がコンディションを明らかに落としている。パラグアイ戦に先発した東口(G大阪)の方が安定感はある。

 乾が「守備の面では(山口)蛍(C大阪)や昌子(鹿島)、高徳(ハンブルガー)に本当に助けられた」と話すように、この顔ぶれの方がボールがよく動き、守備面もしっくりいく。

 当初は「控え組」と見られていたパラグアイ戦のスタメンから、コロンビア戦先発に抜擢される選手は多そうだ。

 そんな状況に危機感を募らせたのだろう、試合後のピッチ上では、土砂降りの中、最後まで1人居残り練習に取り組む本田の姿があった。

 西野監督はギリギリまでコロンビア戦のスタメンの編成に頭を悩ませることになるが、それがコロンビアを戸惑わせ、ひと泡吹かせる序章になる。

最終更新:6/14(木) 16:56
夕刊フジ