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剛腕クレメンスの四男、タイガースが3巡目で指名

6/14(木) 16:56配信

夕刊フジ

 【ダッグアウトの裏側】

 偉大な父親を超えられるだろうか。米大リーグのドラフト会議が今月4日から3日間、ニュージャージー州セコーカスで行われた。前年の勝率が低い球団から指名するのが原則。第2日の冒頭、昨季64勝98敗だったタイガースが3巡目トップ(全体79位)で指名したのが、テキサス大のコーディ・クレメンス内野手(22)だった。

 「いつでも投手目線で打撃について話してくれる存在だ」という父親・ロジャーは、レッドソックスなどで通算354勝を挙げた剛腕。息子4人の頭文字に三振を意味する「K」をつけている。

 長男のコービー(Koby、31)は2005年ドラフト8巡目でアストロズから指名された内野手で捕手にも挑戦したが、メジャー昇格は果たせず引退。現在ア軍のマイナーでコーチを務めながら、テキサス州ヒューストンで野球教室を開いている。三男のケイシー(Kacy、23)は右投げ左打ちの一塁手。昨年8巡目で指名されたブルージェイズ傘下の1Aでプレーしている。

 今回指名された四男のコーディ(Kody)は右投げ左打ちの二塁手。所属するカンファレンスで今季19本塁打を放ち、最優秀選手に輝いた。ドラフトの指名順位は2人の兄より上。MLB公式サイトに、父親のロジャーは「コーディの努力を誇りに思う。ハードな練習で、プロのレベルでプレーするチャンスをつかんだ」と期待するコメントを寄せた。

 大リーグではグリフィーやボンズ親子のように息子が父親の成績を大きく上回るケースもあるが、ロジャーはサイ・ヤング(最優秀投手)賞を7度も獲得しているレジェンド。ドラフトの順位も1983年にレッドソックスから1巡目(全体19位)で指名されており、息子たちは足元にも及ばない。投手と野手で比較されないのが救いだろう。クレメンス兄弟の挑戦を見守りたい。

 ■田代学(たしろ・まなぶ) サンケイスポーツ編集局次長。1991年入社。プロ野球や五輪担当などを経て、2001年から13年11月まで米国駐在の大リーグ担当キャップ。全米野球記者協会の理事や、13年ワールドシリーズの公式記録員を日本人記者で初めて務めた。米国での愛称は「ガク」。

最終更新:6/14(木) 16:56
夕刊フジ