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スマホやタブレットが眠りを妨害 ハーバード大の教授が論文発表

6/14(木) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL

コラム【ニューヨークからお届けします。】

 最近あまりよく眠れなくなってきたと感じていたら、枕元に置いたスマートフォンやタブレットを疑った方がいいかもしれません。

「スマートフォンやタブレットが睡眠を妨げているかもしれない」という論文が発表されたのは、オープンアクセスの科学雑誌「フィジオロジカル・リポート」です。

 ボストンにあるブリガム&ウィメンズ病院の神経科学者でもあるハーバード大学のジャンヌ・ダフィー教授が、タブレットと睡眠の関わりを探るための実験をしました。20代で健康な9人の被験者に10日間にわたり睡眠ラボで生活してもらい、まず最初の5夜は寝る前にiPadで本を読み、次の5夜は普通の紙の本を読む――という内容です。

 明かりを落とした部屋で眠くなるまで読んでもらったところ、いずれもiPadで読んだ時の方が眠りに就くまでの時間が平均30分長くかかりました。また、同時に睡眠をコントロールするホルモン「メラトニン」の分泌が抑えられ、レム睡眠(急速眼球運動を伴い夢を見ていることも多い)の時間も短くなっていることが判明。

 さらに、iPadで読んだ人は、夜になってもあまり眠くならず、逆に朝の注意力は低下しました。

 なぜ、こうした機器が睡眠を妨げるのでしょうか? はっきりとした原因はまだ解明されていませんが、ダフィー教授はこうコメントしています。

「人間の体内時計はとても敏感で、タブレットなどの明るい青い光が目の前に広がるだけで影響を受けてしまう。タブレットやスマートフォンは無害ではなく、何らかの生物学的作用を与えている。大人への影響もそうだが、特に子供への影響が解明されるべき」

 対策としては、画面を暗めにするか、スクリーンを張る。

 ただ、ベストなのは、寝る前にスマートフォンやタブレットをできるだけ寝床で使わないことだそうです。

(シェリー めぐみ/ジャーナリスト、テレビ・ラジオディレクター)