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松山英樹が全米王者へあと一歩… 2017年大会を振り返る【全米オープン プレーバック】

6/14(木) 19:39配信

ゴルフ情報ALBA.Net

<全米オープン 事前情報◇14日◇シネコック・ヒルズゴルフクラブ(7440ヤード・パー70)>

【写真】青木功と談笑する松山英樹

現地時間14日(木)、海外メジャー第2戦「全米オープン」の幕が開ける。これから始まる4日間の激闘を前に、松山英樹が2位タイに入った2017年の戦いを振り返っておきたい。

開催コースはウィスコンシン州にあるエリンヒルズ。06年に開場したばかりの新しいコースで、全米の舞台となるのはこれが初めて。強い風が吹き抜ける立地にリンクス風のコースで、総距離は連日7800ヤードを越え、木はなく、フェスキューが生い茂る。フェアウェイ幅は50~60ヤード。これまでの全米オープンのそれとは思えないほどの広大なコースで行われた。

スタート前に注目を集めたのが、「全米オープン」を勝つとキャリアグランドスラムを達成するフィル・ミケルソン(米国)。娘の卒業式出席と重なり、出場は困難な状況だった。それでも、雷雨などの天候の悪化による中断などで遅延等が発生すればジェットに乗って駆け付けて、そのままティオフする、というプランを描いており、自身も「あと4時間遅れてくれれば」と語るなど最後まで諦めなかったが、スケジュール通りの競技進行となり、出場を断念した。

予選ラウンドを終えて早くも嵐の予感が。決勝ラウンドに進んだ68人中、アンダーパーは42人。これは、メダイナCCで開催された1990年大会の最多47人に次ぐ記録だった。予選カットラインも、その90年大会と同じく1オーバーで、こちらは大会史上最少タイの数字となった。そんななか、松山は2日目に「65」の猛チャージで、首位と2打差の8位タイとカップの見える位置で予選を突破した。

一方で、世界ランキング上位3人(ダスティン・ジョンソン、ローリー・マキロイ、ジェイソン・デイ)がすべて予選落ちするという波乱も。日本勢では小平智、宮里優作が決勝に駒を進める一方で、池田勇太、谷原秀人、今平周吾の3人が予選落ちを喫した。

スコアが出たのは決勝ラウンドも一緒だった。ムービングデーにはジャスティン・トーマス(米国)が「63」を出せば、後に「マスターズ」を制するパトリック・リード(米国)も「65」。トータル10アンダーを超えるスコアが5人という大会史上でもまれに見る伸ばしあいに。松山は「71」と1つ伸ばしたが、首位と6打差の14位タイと後退するかたちとなった。

だが、これで終わらないのが日本の怪物。最終日は出だしのパー5で2オン2パットとバーディ発進を決めるなど、8バーディ・2ボギーの「66」。この日のベストスコアをたたき出し、1打差まで迫ってクラブハウスへと引き上げた。だが、猛追もここまで。結局、大会最多アンダーパータイ記録となるトータル16アンダーまで伸ばしたブルックス・ケプカ(米国)が逆転で初のメジャー制覇。松山は、「いいプレーができました。残念ながら優勝はできませんでしたが、よかったと思います。チャンスは増えてきていると思うので。次はもっと最終組に近いところで回って、こうやって争えるように頑張ります」と青木功の持つ日本人メジャー最高順位に並ぶ2位タイで4日間の激闘を終えた。

1年前にあと一歩届かなかった頂へ、そして日本勢初のメジャー制覇へ。日本の期待を背負い、いよいよ怪物がティオフする。

(撮影:岩本芳弘)<ゴルフ情報ALBA.Net>