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挨拶回り、イベント出演…新大関・栃ノ心を待ち受ける試練

6/14(木) 12:00配信

日刊ゲンダイDIGITAL

 前場所のような強さを発揮できるか、それとも……。

 13日、新大関の栃ノ心(30)が7月場所(7月8日初日)に向けて稽古を開始。里帰りしていた母国ジョージアから12日に再来日したばかりとあって、四股やすり足などの基礎に時間を割き、ぶつかり稽古で幕下力士らに胸を出した。

「少しずつ、汗をかいていく」

 と話した栃ノ心。新大関として臨む7月場所に期待がかかるものの、そううまくいくかどうか。

 大相撲が年6場所制になった1958年以降、新大関で優勝したのは白鵬を含む4人だけ。8勝7敗だった豪栄道、鶴竜、日馬富士のように、期待に応えられなかった力士も少なくない。昨年昇進した高安も、角界では「一気に横綱昇進もあるぞ」と言われながら、終盤に連敗して9勝6敗という平凡な結果だった。

 ある親方は「体調管理が課題になる」と、こう話す。

「大関昇進となれば、お座敷も増えるし、メディアやイベント出演の声もかかる。もちろん、そうしたもろもろのオファーは断ってもいいが、それまで世話になった人たちや部屋の太い後援者らへの挨拶回りは欠かすわけにはいかない。相撲協会の公式イベントも断るわけにはいきません。当然、稽古の時間が減るので、調整は難しくなる。その上、慣れないイベント出演などが続けば、体調にも影響が出かねない。特に本場所直前の番付発表直後は、イベントやメディアへの出演依頼が集中しやすい。初めて大関として番付に名前が載るわけですからね。最低限の露出にとどめても、稽古に何らかの支障は出る。どの大関もたどってきた道なので、仕方ないといえば仕方ない」

 栃ノ心は先場所中に負傷した右手首が完治しておらず、まだ相撲は取れない。本人も「目標は2ケタ勝利」と、話している。

 過度な期待は禁物か。