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SOULNOTEフラッグシップDAC「D-2」。ES9038PRO×4と高精度内部クロック

6/14(木) 10:00配信

Impress Watch

 CSRは、SOULNOTEブランドのフラッグシップDAC「D-2」を6月下旬に発売する。価格は60万円。カラーはプラチナム・シルバーとプラチナム・ブラック。

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 ESS製DACチップ「ES9038PRO」を合計4個、完全対称無帰還ディスクリートアンプに組み合わせて搭載したDAC。'17年5月発売の初代DAC「D-1」はES9038PROを左右独立で2個搭載していたが、D-2ではチャンネルあたり2個を割り当てている。

 デジタル入力はUSB×1と同軸デジタル×2、AES/EBU×1で、USBは、768kHz/32bitまでのPCMと、22.6MHzまでのDSDに対応。同軸デジタルとAES/EBUはPCMが192kHzまでDSDは2.8MHzまで。

 マスタークロックのRFシンセサイザー回路(DDS)には、超高精度のTI「LMX2594」を採用。オーディオ機器では数10ps(ピコ秒)オーダーのジッター性能のDDS用ICが一般だが、D-2は測定器やレーダー用に開発されたジッター45fs(フェムト秒、フェムトはピコの1/1000)のLMX2594をオーディオ用DDSとして初採用した。この超低ジッターDDSにより、高精度な外部クロックを入力した場合だけでなく、内蔵のTCXOを使用した場合でも、クリアで深淵な空間描写が実現できるという。また、SOULNOTEとして初めて10MHz外部基準クロック入力を装備している。

 DACのES9038PROは、チャンネルあたり2個を割り当て。IV回路も抵抗1本によるシンプルIV回路とし、帰還型IVで問題となるTIM歪を排除しているという。120mAの強力な電流出力を誇るES9038PROを片チャンネルあたりダブルで使用することで、「さらに自然で生命力に満ち溢れた音楽再生が可能になる」という。

 また、従来のFIRオーバーサンプリングモードに加え、デジタル領域における無帰還化とも言えるNOS(ノンオーバーサンプリング)モードも新採用。NOSモードでは、FIRオーバーサンプリングのインパルス応答で観測されるプリエコーやポストエコーが発生しないという。

 出力はアナログのXLRとRCAを各1系統装備。出力レベルはXLRが5.6Vrms、RCAが2.8Vrms。周波数特性は2Hz~120kHz、S/Nは110dB。

 SOULNOTEオリジナルのディスクリート完全対称無帰還差動アンプは、電源整流部も含めて左右チャンネル完全独立で配置するツインモノコンストラクション。電源トランスには400VAの2次側8巻き線の大型トロイダルトランスを新開発して搭載している。

 また、70ミクロン銅箔の4層基板の採用などでノイズ対策し、フィルタに頼らずに、不要輻射を防いでいるという。デジタル基板は将来のアップデートのために独立設計している。

 動作モードは「STEREO」のほか、「MONO Lch」「MONO Rch」を選択可能。MONOモード時は反対チャンネル側のES9038PROを停止することで電源の余裕が倍増されチャンネルセパレーションを向上できるという。

 消費電力は56W。外形寸法は430×410×160mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約17kg。スパイクや電源ケーブルが付属する。

AV Watch,臼田勤哉

最終更新:6/14(木) 10:00
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