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タフな会場で我慢比べ 全米OPはウッズとミケルソンに勝機

6/14(木) 17:00配信

日刊ゲンダイDIGITAL

 今季メジャー2戦目の全米オープンが14日、米ニューヨーク州のシネコックヒルズGC(7440ヤード・パー70)で開幕する。

 主催する全米ゴルフ協会(USGA)が発表したペアリングが話題を呼んでいる。予選ラウンド2日間の注目はP・ミケルソン(世界ランク20位)とT・ウッズ(同80位)の組だ。

 ミケルソンは初日午前8時2分に10番からR・マキロイ(6位)、J・スピース(4位)とスタート。ウッズは午後1時47分に1番からD・ジョンソン(1位)、J・トーマス(2位)と回る。2組とも優勝候補たちが顔をそろえるのだ。

 USGAはテレビ視聴率を上げるために、午前と午後に人気組を配したが、ミケルソン、タイガーは単なる客寄せパンダではなく、勝つチャンスは十分にあるとみる関係者は多い。

 というのも会場はメジャー開催コースの中でも一、二を争う難コースといわれ、バーディーを取るよりもボギー、ダブルボギーを叩かないマネジメントが要求されるからだ。

 コース最大の特徴はアンジュレーションと傾斜のきついグリーンだ。2004年にここで開催された全米オープン(優勝R・グーセン)では、雨が少なかったこともあり、例えば右手前から左奥へ2メートル以上も高低差のある7番パー3のグリーンではパーオン率が低く試合途中で水をまいたこともあった。

 7番のように左右に傾斜するグリーンが多く、傾斜を見極めて正確なショットを打てるかどうかが、パーセーブのカギとなり、世界のトッププロに我慢を強いる大会になる。

 特にパー3は2番、7番、11番の3ホール。そしてパー4は4番、10番、13番、18番が難しいとされ、多くのホールでボギーを叩かないことが上位進出のカギとなる。

 ちなみに今季米ツアー統計では、パー3でスコアが良いビッグネームはミケルソンが2位、ジョンソン14位、スピース24位。パー4ホールではジョンソン1位、J・ローズ3位、トーマス4位、ミケルソン5位。

 そしてパッティングでは、1位J・デイ、2位ミケルソン。アラウンドグリーンのデータでは、デイ3位、P・リード4位、ウッズが5位と好成績を残している。

 特にミケルソンは、04年大会では優勝したグーセンに2打差をつけられたもののアンダーパーでラウンドしたのは2人だけと経験もある(ちなみに丸山茂樹は同大会4オーバーで4位タイ)。

 日本勢は松山英樹、小平智、秋吉翔太、星野陸也の4選手が出場するが、タフな設定に不慣れな初出場の秋吉と星野、さらに飛距離不足の小平は苦戦しそうだ。

 唯一、活躍が期待される松山でもパー3の今季平均ストローク数は3・05(ランク54位)とシネコックヒルズでは苦労しそうだ。

 シネコックヒルズは攻めのゴルフより、守りのゴルフに徹することができるベテランたちの方が有利といわれる。4日間耐え続けるプレーに徹すれば、タイガーの10年ぶり全米オープン4勝目やミケルソンの初優勝でキャリアグランドスラム達成も十分に考えられる。
(ゴルフライター・吉川英三郎)