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【選手権100回大会企画25】滋賀の高校野球

6/14(木) 10:00配信

デイリースポーツ

 滋賀県勢は、1953年の第35回大会で八日市が、夏の甲子園に初出場を果たしている。ただ、初勝利が遠かった。

 特に78年は春夏で屈辱的な敗戦を味わった。センバツは比叡山が前橋・松本稔に完全試合を許し、夏の第60回大会は膳所が桐生に0-18で大敗。夏は初出場から9年連続で初戦敗退となった。

 しかし、前年に悔しさを味わった比叡山が、79年の第61回大会で滋賀の高校野球史に名を刻んだ。1回戦で釧路工に逆転勝ちして県勢初勝利。エース・籔内真治が3試合連続完投で8強へ進出した。

 さらに翌80年は初出場の県立校・瀬田工が快進撃を見せた。準々決勝・浜松商戦では20点を奪って大勝。準決勝は荒木大輔擁する早実に敗れたが、眼鏡が特徴的なサイドスロー・布施寿則を中心に県勢初の4強へ進んだ。

 85年の第67回大会では、甲西が快進撃を見せた。創部3年目で初出場した県立校が、1回戦で名門・県立岐阜商に競り勝った。2回戦・久留米商戦は、1点を奪われた直後の延長11回に、2点を奪って逆転サヨナラ勝ちした。

 勢いは止まらない。準々決勝は佐々木主浩投手(元横浜)を擁する東北を相手に、またも九回逆転サヨナラ勝ち。準決勝で“KKコンビ”擁するPL学園に敗れはしたが、その活躍は“甲西旋風”と称され、全国的な注目を集めた。

 その後、滋賀県勢は90年代に低迷したが、近江が2001年の第83回大会で「三本の矢」を中心に県勢として初めて4強の壁を破り、滋賀県の高校野球ファンを盛り上げた。

 竹内和也(元西武)、島脇信也(元オリックス)、清水信之介の3投手によるリレーで勝ち上がり、準決勝は阿部健太(ヤクルトなど)擁する松山商を相手に終盤に逆転勝ち。決勝では強打の日大三に1本も長打を許さず、粘ったが競り負けた。

 滋賀県民の記憶に残る試合は多い。

 1999年の第81回大会では、比叡山のエース・村西哲幸(元横浜)が快投を見せた。1回戦で、同大会を制する桐生第一・正田樹(元日本ハムなど)と投げ合い、ともに12三振を奪ったが、わずか5安打で敗れた。

 2011年の第93回大会では、八幡商・遠藤和哉が帝京との2回戦で、9回表に逆転満塁本塁打を放って強豪を破った。

 17年の第99回大会では彦根東が、1回戦・波佐見戦で1点を追う9回に逆転サヨナラ勝ち。県内屈指の進学校が、甲子園での春夏通算5試合目で甲子園初勝利を挙げると、スタンドは大きく揺れた。

 ◆滋賀県勢の夏の甲子園アラカルト

【出場回数ベスト5】

1位・近江12回

2位・比叡山8回

3位・八幡商7回

4位・北大津3回

5位・伊香3回

【勝利数ベスト5】

1位・近江9勝

2位・八幡商6勝

3位・比叡山5勝

4位・甲西4勝

5位・瀬田工3勝

【最高成績】準優勝・近江(2001年)

【通算成績】

79試合

31勝48敗

勝率・392

【名監督】

 奥村源太郎…甲西の元監督。同校を2回、夏の甲子園へ導き、1985年の第67回大会で4強へ進んだ。

 荒木義樹…瀬田工の元監督。春夏通算3回の甲子園に出場し、1980年の第62回大会では4強へ進んだ。

 多賀章仁…近江監督。春夏通算16回の甲子園に出場。2001年の第83回大会では春夏通じて県勢初の準優勝へ導いた。

 宮崎裕也…北大津の元監督。同校を春夏通算6回の甲子園へ導いた。

 ◆デイリー独断!滋賀の高校を卒業したプロ野球選手ベストナイン

【先発】八幡商・則本昂大(楽天)

【中継ぎ】堅田・都裕次郎(元中日)

【抑え】瀬田工・西崎幸広(元西武)

【捕手】八幡商・荒川昇治(元毎日)

【一塁手】北大津・中西健太(元ソフトバンク)

【二塁手】北大津・石川駿(中日)

【三塁手】大津東(現膳所)・人見武雄(元阪急)

【遊撃手】近江・植田海(阪神)

【外野手】大津東(現膳所)・石田博三(元阪神)、栗東・柴田博之(元西武)、比叡山・岩見雅紀(楽天)

(ポジションはプロでの登録守備位置、所属は現役の最終所属)