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<25年万博>誘致レース 外交や民間のロビー活動へ

6/14(木) 15:30配信

毎日新聞

 【パリ津久井達】2025年国際博覧会(万博)誘致に向けた13日のプレゼンテーションでは、日本のライバルとなるロシアとアゼルバイジャンも閣僚や著名人を起用し、自国の計画をアピールした。両国とも、万博開催を経験している日本を念頭に「初開催を」と強調。11月の開催地決定までに加盟国がそろう機会はなく、三つどもえの誘致レースは外交や民間ベースのロビー活動に移る。

 ロシアは「政府と国民が一体となって素晴らしいものになることを願っている」と万博開催が悲願であることを強調。スポーツ大国らしく、ロンドン五輪水泳の金メダリストらも登壇し、プレゼンに花を添えた。

 アゼルバイジャンは民間人によるパフォーマンスより首相や財務相など閣僚が前面に立つ戦略を取った。豊富な資源を背景に、めざましい経済成長を続ける新興国としての近年の実績を強調し、16年から自動車レースのF1を開催していることなどをアピールした。

 一方で、2国のプレゼンには共通するアピールポイントもあった。小規模なものも含め過去に5回の国際博覧会を開催している日本と違い、万博の開催実績がないことを逆手に取り、「新たな市場の開拓になる」(アゼルバイジャン)などと初開催がもたらす意義を前面に出した。

 ◇日本は100カ国に2.4億円ずつ支援

 また、日本は発展途上国など約100カ国に1カ国当たり約220万ドル(約2億4200万円)の財政支援を約束したが、ロシア、アゼルバイジャン両国も手厚い支援をすることを表明。経済支援策が投票先決定の決め手になるかは不透明だ。

 博覧会国際事務局(BIE)の加盟170カ国には今後、外交や民間企業独自のルートで支持を呼び掛けていくことになる。誘致委員会会長代行の松井一郎・大阪府知事や松本正義・関経連会長らはパリに集結した機会を利用し、現地時間の14日朝から各国の大使級と会談を重ねる予定。アフリカやヨーロッパなど数カ国をはしごして支持を呼び掛ける考えだ。

最終更新:6/14(木) 15:39
毎日新聞