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<レスリング>謝罪の栄氏 協会強化幹部への復帰を否定

6/14(木) 18:53配信

毎日新聞

 五輪4連覇した伊調馨(ALSOK)らへのパワーハラスメント行為が認定された日本レスリング協会の栄和人前強化本部長が14日、東京・駒沢体育館で開幕した全日本選抜選手権の試合前に記者会見し、伊調らに対して謝罪した。そのうえで、栄氏は2020年東京五輪に向け、監督を務める至学館大の選手の指導に専念する考えを明らかにした。

 日本協会が4月にパワハラ行為を認定後、初めて公の場で取材に応じた栄氏は将来、日本協会強化幹部に復帰する可能性を問われ、「考えていない」と否定。今後は日本協会の研修などを受けながら、指導者としての姿勢を見つめ直すという。

 内閣府からパワハラ行為と認定された日体大の田南部力コーチに伊調を指導しないように迫った点に関しては、「すばらしい指導能力があるのに伊調選手に費やす時間が多く、ほかの選手も見てほしいという思いから行き違いがあった」と釈明。10年の合宿で栄氏が伊調に「よく俺の前でレスリングできるな」と発言したとの指摘については、「8年前にどういったことを言ったかは覚えておりません」とした。

 至学館大の監督を続ける理由としては、選手全員から指導を続けてほしいと言われたことを挙げた。伊調への直接の謝罪は所属先を通じて申し入れているが、まだ実現していないという。

 内閣府と日本協会は、10年アジア大会(中国・広州)の代表選考で、二つの選考会で優勝した伊調を選ばなかったことなど4件を栄氏によるパワハラ行為と認定した。栄氏は4月に強化本部長を引責辞任。協会は理事会で常務理事の解任も決議しており、23日の評議員会で正式決定する見通しだ。【松本晃】

最終更新:6/14(木) 18:55
毎日新聞