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「洲本-関空」来月休止へ 淡路関空ライン、小型船での再開検討

6/15(金) 7:55配信

産経新聞

 洲本港と関西国際空港を結ぶ定期航路を運航している「淡路関空ライン」(洲本市)が国土交通省神戸運輸監理部に7月13日での運航休止を届け出たことが、14日分かった。訪日外国人の増加を受けて昨年7月9日に就航したが、利用者低迷による経営悪化が理由。同社は小型船に切り替えて運航再開を目指すとしているが、自治体など関係者には衝撃が広がった。

 洲本-関空間の航路は平成19年に運航休止となったが、岩屋(淡路市)-明石(明石市)間の定期航路を運航している「淡路ジェノバライン」が新会社を設立し、昨年7月、10年ぶりに運航を再開した。

 217人乗りの高速船で1日5往復運航し、年間9万人の利用を見込んでいたが、同社によると今年5月までの利用者は約1万5千人にとどまり、燃料代の高騰もあって赤字額は当初想定していた6千万円を大きく上回る約1億5千万円に達するという。

 初期費用として洲本市1500万円、島内3市でつくる淡路広域行政事務組合4500万円の計6千万円が補助金として今年5月に交付されたばかりで、突然の休止に洲本市など関係者は困惑している。

 一方、同社は6月25日から岩屋-明石間で運航している63人乗りの小型船に切り替えて運航する事業計画変更認可を神戸運輸監理部に申請。また会社は存続する方針で、今後は社会実験として小型船での運航を検討している。

 同社は13日までに島内3市を訪問して説明したが、突然の運航中止に関係者は戸惑いを隠せない。洲本市の竹内通弘市長は「補助金を交付してすぐに休止は、企業倫理に反するもので納得できないと伝えた。どういう形を取るかは、県や島内3市で共同歩調をとって対応していきたい」と補助金の返還を求めるかどうかを含めて今後の対応を検討するとした。同市は補助金以外にも洲本港や洲本ポートターミナルビル、駐車場の整備などに税金を投入しており、就航から1年での休止に反発した。

 洲本商工会議所会頭でホテルニューアワジの木下紘一会長は「ビックリしている。PRして利用者が広がることを期待していたが、企業体力がないということなら、われわれにはどうしようもない」と話した。ニューアワジ系列のホテルの外国人宿泊客で関空航路利用者は1割程度で、「観光面でダメージはそれほどない」とした。

最終更新:6/15(金) 7:55
産経新聞