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県立静岡がんセンターで医療事故、男性死亡 検査結果確認せず投薬

6/15(金) 7:55配信

産経新聞

 県立静岡がんセンターは14日、直腸がんが肝臓に転移し、治療中の男性患者に対して血液検査の数値悪化を確認しないまま抗がん剤の投与を続け、男性が死亡したと発表した。男性の死因は薬剤性肝障害の可能性が高く、同センターは医療事故と認定。院内に調査委員会を立ち上げて原因究明を行い再発防止策を策定した。男性の家族とは示談が成立しているという。

 死亡したのは、抗がん剤を内服する治療をしていた県東部の60代男性。平成29年8月に4週間の抗がん剤治療終了後、肝機能障害を起こし血液検査の数値が悪化していた。しかし担当医らは、検査結果を確認しないまま抗がん剤の投与を続けた。男性は2週間後に劇症肝炎で緊急入院し、9月上旬に死亡した。

 同センターの説明では、悪化した血液検査結果は電子カルテに転記されておらず、担当医はデータを確認したかどうか「定かではない」などと話しているという。高橋満院長は「(血液検査結果は)病院全体でチェックすることであり、チームとしてのチェック機能が欠けていた」と陳謝した。現在同センターでは、採血データの患者への提出を義務化し、投薬時には薬剤師がチェックシートを作って検査結果が基準値内かどうか確認しているという。

最終更新:6/15(金) 7:55
産経新聞