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防水スプレーはなぜ水を弾くのか? 誕生秘話に迫る!

6/14(木) 17:33配信

ウェザーニュース

 6月6日に関東甲信、東海、近畿地方の梅雨入りが発表されました。雨が降りやすいこれからの時季に役立つのが防水スプレーですが、その製品開発は今から62年前のことです。実は偶然から生まれたのをご存知ですか?

 スリーエムジャパン株式会社のコンシューマー製品事業部マネジャー、兵頭眞貴さんに防水スプレーの誕生秘話を伺いました。

◆研究者のテニスシューズにかかった液体とは?◆
 アメリカの3M(スリーエム)社がフッ素化合物の研究に力を入れていた1950年代初頭のお話です。さまざまなプロジェクトでの実験が試みられていた1953年、前年に入社したばかりの新人研究者パッツィー・シャーマンは、フッ素化合物について実験をしていました。

 彼女は加熱処理によってゴム粒子が液体中に分散した状態の水溶液を作り、その試料を同僚のジョーン・マリンに渡そうとしたところ、マリンが手を滑らせてガラス瓶を床に落とし、液体を自分が履いていたテニスシューズにかけてしまいました。

◆水をはじく現象に「何かある!」とひらめき◆
 液体は頑固にこびりつき、水や石鹸などで洗っても取ることができません。シャーマンは、この液体を布に塗り、乾燥させた後に水をかけてみると、水は布にはじかれていきました。

 この面白い現象に「何かある!」と考えたシャーマンは、その後実験を重ね、1956年にスコッチガード™撥水・防汚スプレーが誕生したのです。

改良が進み現在は多様なラインナップ

 兵頭さんによれば、「市販の防水スプレーは、主に“撥水”機能を有しています。繊維の目をふさがずに水を玉状にはじくのが“撥水”で、通気性を失わずに、水ばかりでなく、泥や油などの汚れもはじく効果もあります」とのこと。

 「1956年の発売後、防水スプレーは多くの改良がなされてきました。さまざまな雨のシーンや素材に合わせたラインナップがあり、それぞれ成分と処方が異なるので、用途に適したものを選びましょう」と兵頭さんは呼びかけています。

ウェザーニュース

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