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メタボ人口増加で死因リスク拡大、対策の重要性強まる

6/14(木) 12:10配信

健康産業新聞

メタボリックシンドロームを要因とする死因リスクが世界的に高まっている。

厚生労働省人口動態統計の中で、平成28年の死亡数の死因順位によると、悪性新生物(28.5%)、心疾患(15.1%)、肺炎(9.1%)、脳血管疾患(8.4%)が例年同様上位に並んでいる。悪性新生物の割合が、昨年対比でマイナス0.2ポイント減少しているのに対し、心疾患が同0.1ポイント、脳血管疾患が同0.2ポイントの増加となっており、動脈硬化を起因とする死因の割合が悪性新生物に迫る勢いとなっている。

健康産業新聞(UBMジャパン)

「メタボ対策」イコール「肥満対策」とも取れるが、実際の脅威は、肥満を起点に、高血圧、糖代謝異常(糖尿病)、脂質代謝異常(高脂血症)といった生活習慣業に発展していく点で、これらはかつて“死の四重奏”と呼ばれ、冠動脈疾患発症の危険因子として90年代初頭から指摘され続けている。メタボ対策には、単一的な対策にとどまらず、多角的な対策が必要とされている。

現在国内のメタボ人口は予備軍を含めて2,000万人規模に膨れ上がっており、減少の兆しをみせるどころか、拡大を続けている。国民医療費の疾病分類別をみても、メタボを要因とする「循環器系の疾患」が6兆円規模でトップになるなど、大きな課題となっている。

医療費削減の切り札の一つとして期待が高まるのが、サプリメントや健康食品。民間企業が実施した消費者調査では、脂肪が気になる部位を聞いたところ、男女ともに7割以上の人が、「体脂肪(皮下脂肪+内臓脂肪)」、特に「おなか周り」の脂肪を気にしていることが分かった。調査は、脂肪対策として「機能性表示食品」「特定保健用食品」「OTC医薬品」のいずれかを摂取したことがある30~60代の男女626人を対象に実施したアンケートで、脂肪対策商品に対する今後の摂取意向を聞いた項目では、「(どちらかというと)摂取したい」と回答した人は「機能性表示食品」で69.5%、「特定保健用食品」で72.4%、「OTC医薬品」で48.1%、「病院での処方薬」で47.0%となり、機能性表示食品やトクホがOTC医薬品や処方薬を上回る結果となった。

現在、ダイエットや抗メタボをターゲットとした食品市場は4,000億を突破し、対前年比でも5 %以上の伸張率で推移している。受理数が1,300品を超えた機能性表示食品においても、586品と約半数が抗メタボカテゴリーとなっており、消費者ニーズの高さが窺える。

最終更新:6/14(木) 12:10
健康産業新聞