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人はみんな違って、それぞれが特別。親子で一緒に考えたい映画『ワンダー 君は太陽』

6/14(木) 11:14配信

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【町田雪のLA発★ハリウッド試写通信 ♯05】

「LA発★ハリウッド試写通信」では、ロサンゼルス在住のライターが、最新映画の見どころやハリウッド事情など、LAならではの様々な情報をお届けします。

ある日、子どもたちとアイスクリームを買いに出かけた母。ふと気づくと隣には、頭部の骨格に障害のある少女が座っていた。その少女を見上げたとたん、3歳の息子は怯えて大声で泣きだしてしまう。女の子を傷つけまいと、とっさにその場から遠ざかろうと慌てる母。その姿を見た少女の母親は、少女に優しく穏やかな声をかけ、その場から立ち去った――。

母はその後、その親子が過ごしているはずの日常や気持ち、自分がとるべきだった行動、子どもたちに見せるべき大切な態度について、考え抜いた。そうしてその母、R.J.パラシオが執筆したのが、映画『ワンダー 君は太陽』の原作小説「ワンダー」だ。「ワンダー」は、2013年に発表され、全世界で800万部のベストセラーとなった。

「皆とは違う」のは、悪いこと?

主人公は、遺伝子の疾患により、皆とは違う顔で生まれ、宇宙飛行士のヘルメットでいつも顔を隠している10歳の男の子オギー。自宅学習を続けてきた彼は、小学校という外の世界に飛び出すことにより、自他ともに成長していく。ジュリア・ロバーツが母、オーウェン・ウィルソンが父、『ルーム』(2015年)で話題となった天才子役のジェイコブ・トレンブレイがオギー役を演じている。

勇気を出して足を踏み入れた学校の初日、オギーは周りからジロジロ見られ、チャームポイントの髪型をからかわれ、ひとりぼっちでランチを食べる。くじけそうになりながらも、家族の支えを胸に、また学校へ行く。次の日も、その次の日も。そんな彼の健気な姿と持ち前のユーモア、頭の回転の速さに、同級生たちは少しずつ魅了され、思いもよらぬ修了式を迎えることに。

初めて外界へ子どもを送る母が「神様、どうか彼を守って」と思わず口にする胸の内、落ち込んで殻に閉じこもる息子に「パパは大好きな君の顔を見たいんだ」とヘルメットを外す父の笑顔、厳しい挑戦を知りながら、毅然と足を踏み出すオギーの小さな体。愛に溢れる台詞やシーンの連続に、涙腺がゆるみっぱなしになる。

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最終更新:6/14(木) 11:14
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