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【解説】岡山市の「待機児童」が大幅減…保護者のニーズは満たされている?

6/14(木) 11:40配信

KSB瀬戸内海放送

 「保育園に入れない」。いまや多くの働く保護者が抱える問題です。各自治体が今年4月1日現在の待機児童の数をまとめました。2年連続で全国ワースト2位だった岡山市は、今年度は551人で、昨年度より298人減少しました。
 どうやって減らすことができたのか、また保護者のニーズは満たされているのか取材しました。

「待機児童」のカウントが変わった

(岡山市 就園管理課/渕田裕之 課長)
「保育の受け皿の確保がある程度進んでいることがあげられます」

 待機児童には、どこにも入園できずに自宅で過ごす子どもだけでなく、認可外の保育施設に通う児童もカウントされます。

 岡山市はこの認可外の保育施設のうち一部は、特別な認可、「特認登録」することで、待機児童の枠から外しました。条件は保育従事者の半分以上が保育士の資格を持っていることで、人件費を市が助成します。

 該当する16の施設に、今年度は児童101人が通っています。つまりこの101人が待機児童にはカウントされていません。

 待機児童は定義の変更によってその数を大きく変えてきました。
 岡山市は2016年度に独自に定義を変え、利用可能な園が自宅から30分以内になければ待機児童とするとしたため大幅に増え729人に、昨年度はさらに増え849人と2年連続、全国ワースト2位で過去最多を更新しました。

認可保育園の人気は根強い

 今年度は「特認保育施設」を待機児童の定義から外したほか、いわゆる企業内保育所が増えたために300人近く減りました。しかし認可保育所の人気は根強くあります。

(認可外施設に通う児童の親はー)
「認可保育園の方が(いい)。子どもが外遊びとかが好きなので、園庭があるのでそこがいいかなと思います。認可保育園が増えてほしいですよね」

保育所の整備とニーズの「ミスマッチ」が…

(松木梨菜リポート)
「一方、認可施設には定員に満たない保育施設もあり、全体で約300人の空きがあるのが現状です」

 保育所の利用になぜ偏りが生まれるのか、保育に詳しい専門家は施設の整備とニーズの「ミスマッチ」を指摘します。

(岡山県立大学保健福祉学部/佐藤和順 教授)
「岡山市の待機児童のほとんどは岡山市役所の周辺に圧倒的に多いんですね。土地のコストを考えてみれば分かるんですけど、どうしても中心部は高いですし、賃借料も高いので 作りにくいというところもありますし」

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最終更新:6/14(木) 11:40
KSB瀬戸内海放送