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いま泣いている子どもを救いたい。児童虐待の対策を求める署名活動はじまる

6/14(木) 17:18配信

BuzzFeed Japan

東京都目黒区で、5歳の船戸結愛ちゃんが3月に死亡し、両親が保護責任者遺棄致死の疑いで逮捕された事件。【BuzzFeed Japan / 小林明子】

子育てに困難を抱えている家庭に個別に介入するには、マンパワーと適切な判断が必要だ。そのために法律や制度を整えるよう求める署名プロジェクトが始まった。

「もっとあしたはできるようにするから もうおねがい ゆるして ゆるしてください おねがいします」

ひらがなの練習として結愛ちゃんがノートに書いた文章が公開され、事件への関心が一気に高まった。

厚生労働省によると、児童虐待で亡くなる子どもは、年間84人(2017年度、心中を含む)。日本小児科学会はその3倍超の350人と推計しており、1日に1人は、子どもの命が奪われていることになる。いまも、どこかの家庭で泣いている子ども、苦しんでいる子ども、お腹を空かせている子どもがいる。

子育てに困難を抱えている家庭に個別に介入するには、マンパワーと適切な判断が必要だ。そのために法律や制度を整えるよう求める署名プロジェクトが始まった。

児童相談所のマンパワー不足

署名プロジェクト「もう、一人も虐待で死なせたくない。総力をあげた児童虐待対策を求めます!」は6月14日、インターネット署名サイトChange.orgで始まった。認定NPO法人フローレンス代表理事の駒崎弘樹さんらが発起人となって呼びかけた「なくそう!子どもの虐待プロジェクト2018」の一環。

駒崎さんは、児童相談所の数が圧倒的に少なく、職員が多くのケースを抱えていること、IT化が進んでおらずFAXで情報共有していること、すべての情報が警察と共有されておらず、虐待を発見しづらいことなどを問題点として挙げ、その背景として、日本は社会的養護の予算が極端に少ないことを指摘している。

結愛ちゃんは以前住んでいた香川県で2回、児童相談所に保護されており、顔や脚にあざが見つかっていた。目黒区に転居してから品川児童相談所が家庭訪問したが、結愛ちゃんとは会えなかったという。両親は、十分な食事を与えず、暴力をふるい、栄養失調状態で放置した虐待の疑いがもたれている。

「虐待した親や、児童相談所の対応を責めるだけでは解決しません。結愛ちゃんの事件で胸を痛めた人は、悲しみを声にしてください。国のお金の使い方は変えていけるはずです」(駒崎さん)

駒崎さんは、複数の専門家の知見をもとに、8つの総合的な対策「児童虐待八策」をまとめた。集まった署名は、東京都と政府に届ける。

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最終更新:6/14(木) 17:28
BuzzFeed Japan