ここから本文です

中村憲剛が語るワールドカップの魅力とは?注目はやはり“あの国”

6/14(木) 15:30配信

GOAL

W杯の魅力とは?

川崎フロンターレの中村憲剛が、ロシア・ワールドカップを語る。第1弾は『今大会の注目国』。

【美女W杯開催中】カワイイ日本代表も!出場32カ国の女神たち/32枚

みなさん、こんにちは。中村憲剛です。早いもので、もう6月――いよいよ目前に迫ってきましたね、ワールドカップが。そこで今回からロシア大会の見どころを3つのテーマに分けて紹介していきたいと思います。しばらく、お付き合いください。

さて、第1弾は『ロシアW杯の注目国』です。もっとも、僕が「極私的」に注目している、あるいは期待している国に焦点を当ててみようと。それこそ、独断と偏見で――。その点はあらかじめ、ご了承ください。で、本題に入る前に、ちょっと寄り道を。

そもそもW杯の魅力とは何か。ひと言で言えば「魂」ですね。何しろ、祖国を代表するチーム同士の争いですから。局面ごとの争いは本当に激しい。生半可な気持ちではピッチに立てません。私利私欲を脇に置き、みんなの思いを背負って、タイムアップの笛が鳴る瞬間まで、とことん戦い抜く。そういう舞台ですね。

しかも、開催は4年に一度しかない。おまけにグループステージはわずか3試合。下手をすれば、たった2試合で敗退しかねないわけです。だから、1試合の持つ意味はとてつもなく大きい。歓喜と落胆、希望と絶望の落差も然り。1つのひらめき、あるいは1つのミスによって「天国と地獄」が入れ代わり、祖国の運命を、1人の選手のサッカー人生を劇的に変えることもある。だから、本当に一瞬たりとも目が離せないわけです。

短期決戦ゆえの「一瞬のドラマ」も醍醐味ですが、本大会へたどり着くまでの準備期間に思いを馳せれば、大河ドラマのような長編物語としての面白さもあるでしょう。いや、もっと長いスパンで見れば、強化や育成を含めた各国の事情、サッカー界の在り方も問われる大会です。例えば、前回大会で優勝したドイツ。2004年のEURO(ヨーロッパ選手権)でのグループステージ敗退という不振に危機感を募らせ、国を挙げての育成改革に乗り出し、そこから多くの若いタレントたちが巣立って、ようやくブラジル大会で収穫期を迎えました。

王者(ドイツの優勝)は1日にしてならず――いや、4年にしてならず、でしょうか。代表チームの背景にある「お国事情」を密接にリンクさせながら、それぞれの戦いぶりを見ると、また違った味わいがあるものです。面白さは何もピッチの中だけにあるわけではありません。僕はいつも、そんな具合にW杯を楽しんでいます。

1/2ページ

最終更新:6/14(木) 15:43
GOAL