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侮れない子どもの便秘 重症化する前に治すには

6/14(木) 14:20配信

ベネッセ 教育情報サイト

子どもの便秘が重症化しているということが話題になっています。子どもの排便の悩みに対応する専門外来では月に多くの子どもが訪れているとか。便秘もひどくなると生活に支障をきたすこともあります。原因や対処法はあるのでしょうか。

便秘の重症化は子どもの心と体に傷を与えてしまう

 便は、週に3回以上すっきり排便できていて、便がやわらかいバナナ状であれば大腸が健康なのだとか。しかし、毎日排便しているけど、便が固い、すっきりしない場合は便秘なのだそうです。
大人は、しばらく便が出ていなければ、自分で気をつけることができますが、子どもはなかなか自分で気をつけることができません。
「家で排便をしていないけど、学校でしているのだろう」と思っていたら学校でもしていなかったというケースもあり、まずは保護者が気にすることが子どもの便秘を防ぐポイントです。


便秘の重症化は、ただ何日も便が出ないだけではありません。何日も排便をしないことで、やがて便が腸内いっぱいにたまり、おさまりきらなくなってしまいます。そうなると、子どもの意志とは無関係に漏れてしまうこともあるようです。一度、漏れてしまうと子どもは不安になり、不登校につながる場合もあります。また便が長期間腸内にあると便から水分がなくなり、石のように硬くなります。そうなると排便時に、腹痛を伴ったり、肛門が切れてしまうなど、排出も困難になってきます。

重症化する便秘の対処法

 子どもの便秘が重症化する原因のひとつとして挙げられているのが、ゆとりのない生活です。たとえば、習い事や塾、共働きの場合、帰宅してからも食事、お風呂や就寝までの時間が分刻みだったりすると、子どもの体も精神面も緊張した状態が続きます。こんな緊張状態が排便にも影響しているようです。
食事も食物繊維がたくさん摂れる根菜類やひじきなどを意識して食べさせることが大事です。また、最近は夜寝るのが遅い子どももいますが、規則正しい生活も体調管理には欠かせません。


重症化してしまうと、便秘といえども治療が必要になります。まず便を薬や浣腸などで取り除き、治療後も数ヵ月、下剤を飲み続けることも。子どもにとっても保護者にとっても治療は大変な時間です。もちろん、子どもの体にとってもよいことがありません。
普段の便を保護者のかたがきちんと把握して、便の様子がおかしいなと感じたら早めに小児科に相談することをおすすめします。いずれにしても、「たかが便秘」と侮らないことが大事です。


子どもの便秘の重症化が深刻化する中で、便秘の重症化を防ぐためのガイドラインも作られました。子どもの健やかな毎日のために、便秘について知っておきたいですよね。ガイドラインは、ダウンロードもできるので、参考にしてみてはいかがでしょうか。


*日本小児栄養消化器肝臓学会と日本小児消化管機能研究会による「小児慢性機能性便秘症」ガイドライン

http://www.jspghan.org/constipation/


※この記事は「ベネッセ教育情報サイト」で過去に公開されたものです。

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