ここから本文です

【解説】5歳女児虐待死 転居前に香川で2度の一時保護…児童相談所の対応は?

6/14(木) 19:24配信

KSB瀬戸内海放送

 東京・目黒区で起きた女児虐待死事件。当時5歳の船戸結愛ちゃんを放置して死亡させた疑いで両親が逮捕されました。一家は、今年1月まで香川県善通寺市に住んでいて、児童相談所が2度にわたって結愛ちゃんを一時保護していました。
 児童相談所の当時の対応、そして東京の児相への引き継ぎは?事件を防ぐことはできなかったのか検証します。

大学ノートにつづられた両親への謝罪

「きょうより もっともっと あしたはできるようにするから もう おねがい ゆるしてゆるしてください おねがいします」

今年3月に5歳で亡くなった船戸結愛ちゃん。大学ノートに両親への謝罪の言葉をつづっていました。

保護責任者遺棄致死の疑いで両親逮捕

 父親の雄大容疑者と母親の優里容疑者は結愛ちゃんに十分な食事を与えなかった上、病院にも連れて行かずに死亡させたとして、保護責任者遺棄致死の疑いで6月、逮捕・送検されました。

 警察によりますと、結愛ちゃんは十分な食事が与えられず、1日1食のこともありました。そして、病院に搬送されたときには5歳児の平均体重19キロを大きく下回る12キロしかありませんでした。

 父親の雄大容疑者は、今年1月まで住んでいた香川県でも傷害容疑で2度書類送検されていましたが、いずれも不起訴処分になっていました。

2度の一時保護 児童相談所の対応の経緯は

 一方、香川県西部子ども相談センターは、近所の住民の通報などから虐待の疑いがあるとして、おととし12月と去年3月に結愛ちゃんを一時保護していました。そして、2度目の一時保護解除の際、「指導措置」をとりましたが、今年1月に解除しました。

(香川県西部子ども相談センター/久利文代 所長)
「解除の理由としては、指導措置の内容をちゃんと守れていたということですね。それと暴力が一旦はおさまっていて、特に傷とかあざとかがなかったので落ち着いているかなという判断です」

 「児童福祉士指導措置」は、強力な指導が必要な場合にとる措置で、雄大容疑者と優里容疑者に対し、6つの約束事を課していました。

●6つの約束事●
1.子どもに暴力をふるわない
2.定期的に医療機関や児童相談所の面接や家庭訪問を受ける
3.医療機関と健康状態や成長状態について相談する
4.両親で、虐待をした当時の状況を振り返って話し合う
5.成長や年齢に応じた家庭生活を送らせる
6.転居するときには連絡する


 こうした約束を守れていたとして、センターは今年1月4日に指導措置を解除しました。

 そのころの両親と結愛ちゃんの関係はというと、結愛ちゃんは父親を恐れる反面、「大好き」と言うこともあったりで、気持ちが揺れていたのではないかとセンターの久利所長は話しています。

1/2ページ

最終更新:6/14(木) 19:48
KSB瀬戸内海放送