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栄誉と功績たたえ 藤嶋さんの文化勲章など祝う

6/14(木) 22:52配信

カナロコ by 神奈川新聞

 「光触媒」の発見で知られる前東京理科大学長の藤嶋昭さん(75)=川崎市中原区在住=の文化勲章受章と同市名誉市民就任を祝う会が13日、横浜市西区のホテルで開かれ、約160人が栄誉と功績をたたえた。藤嶋さんは「研究は楽しいもの。その一端に今後も関わっていくとともに、青少年に科学に関心をもってもらえるよう活動を続けたい」と誓った。

 会では、発起人代表で市観光協会の斎藤文夫会長が「毎年ノーベル賞候補に挙がる藤嶋先生の光触媒の発見は、多くの人に益をもたらしている。川崎市民の名誉」と称賛した。藤嶋さんは、スライドを使って光触媒研究の歴史や効用などを説明し、文化勲章の親授式や今年の「講書始の儀」での天皇、皇后両陛下からのお言葉などを紹介した。

 黒岩祐治知事や川崎市の福田紀彦市長、川崎商工会議所の山田長満会頭らの祝辞、日本舞踊などが披露され、和やかに歓談した。

 藤嶋さんは1967年、酸化チタンに代表される光触媒を発見。光を当てると水を分解し、汚れの分解や脱臭、殺菌などの効果がある。現在、さまざまな分野で実用化され、生活に役立っている。毎年、ノーベル化学賞の受賞候補にも挙がっている。

 市名誉市民は25年ぶりの選出で藤嶋さんが5人目。市内に長年住んでいて、文化勲章を受章したのは彫刻家の圓鍔(えんつば)勝三さん以来29年ぶりという。