ここから本文です

韓国統一選、与党圧勝へ…米朝会談が追い風に

6/14(木) 1:48配信

読売新聞

 【ソウル=水野祥】韓国の統一地方選は13日、各地で投開票された。公共放送KBSの開票速報によると、ソウル市など17の主要市・道(県に相当)の首長選で、南北首脳会談を実現した文在寅(ムンジェイン)大統領への高い支持を背景に、左派系与党「共に民主党」が圧勝する展開となっている。

 昨年5月の文政権発足後、初めての全国規模の選挙となる。KBSの開票速報によると、14日午前0時半現在、17の首長選では、共に民主党が、総人口の約半分を抱える首都圏の全3か所を含む計13か所で、保守系最大野党「自由韓国党」が保守地盤の大邱(テグ)と慶尚北道(キョンサンプクト)の2か所で当選を確実にした。

 保守系の朴槿恵(パククネ)政権時代だった前回は、当時の与党セヌリ党(現・自由韓国党)が17首長選のうち8か所で、野党の新政治民主連合(同・共に民主党)が9か所で勝利し、与野党が拮抗(きっこう)する結果だった。

 今回は文氏の高い人気が与党に追い風となった。世論調査機関「韓国ギャラップ」の最新調査によると、文氏の支持率は75%で、3月以降は70%以上の高い支持率を維持している。

 共に民主党は選挙戦で、文政権による南北融和ムードを前面に押し出して支持を集めた。若年層の高い失業率や経済格差の拡大などの国内の問題が、対北朝鮮政策への期待で覆い隠された形だ。

 12日に行われた史上初の米朝首脳会談では、共同声明で朝鮮半島の「完全な非核化」を約束したが、具体策を示しておらず、韓国国内では「期待を大きく下回る低い水準の合意」(中央日報社説)といった批判もある。しかし、米朝会談の開催に向け「仲介役」を務めた文氏の働きを評価する声も根強くあり、会談翌日の投票が、与党に有利に働いたようだ。

最終更新:6/16(土) 0:47
読売新聞