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乾が大化け 南アの本田になる 岡田武史論(1)

6/14(木) 8:01配信

日刊スポーツ

 2度のワールドカップ(W杯)指揮を誇るサッカー元日本代表監督、岡田武史氏(61)が、今日14日に開幕するW杯ロシア大会を、独自の視点で「岡田武史論」を展開する。【取材・構成=木下淳】

【写真】10年6月、W杯南アフリカ大会決勝トーナメント1回戦パラグアイ戦で本田に指示する岡田監督

 岡田氏が、自身以来の日本人監督でW杯に挑む西野ジャパンを語った。今回のメンバーは、98年フランス大会に初出場した岡田監督以来の2段階方式で発表。「外れるのはカズ、三浦カズ」級のドラマはなく、本田、香川らが順当に選出。一方で20代前半のリオ・オリンピック(五輪)代表、久保や中島に浅野、井手口が外れた。平均28・17歳の最年長ジャパンだ。

 「30歳以上が8人。平均寿命は延びているからね」と岡田氏は笑った後、すぐ続けた。「若ければいいわけではない。選考もサプライズありきではない。西野さんが考えに考えて決断したこと」と理解を示した。

 経験がそう言わせる。「98年は18歳の(小野)伸二を入れた。『将来のため』と言われたが全く違う。先なんて考えてない。すべては勝つため。あの時、もしヒデ(中田英寿)が負傷したら攻め手ゼロだった。当時、世界相手にゲームはつくれない。伸二の天才に懸けるしかなかったんだ」。

 10年の南アフリカ大会では21歳の香川をシビアに外し、初戦4日前の実戦で24歳の本田を1トップに抜てき。3戦2発と化けて他国開催では初の16強に進出した。今回の救世主は-。メンバー表を眺め「一定のポテンシャルが必要で、今回は乾が力を発揮する気がする。ロシアで大化けするかもしれない」。今月30歳になったアタッカーに期待すると、初戦1週間前のパラグアイ戦で見事に2得点した。本大会へ予感は漂う。

 ◆岡田武史 おかだ・たけし。1956年(昭31)8月25日、香川県生まれ。大阪・天王寺高-早大-古河電工(現J2千葉)。90年に引退。97年10月に日本代表コーチから監督昇格。98年W杯フランス大会を指揮。札幌、横浜の監督を経て07年11月に日本代表監督に再登板。11年末に中国・杭州緑城の監督に就き、13年に退任。14年11月にFC今治オーナーに。16年3月に日本協会副会長に就任、18年3月に退任。

最終更新:6/15(金) 9:03
日刊スポーツ