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巨人・鍬原、「力むな、強気」でプロ1勝!六回途中4失点

6/15(金) 7:00配信

サンケイスポーツ

 (セ・パ交流戦、ソフトバンク4-6巨人、3回戦、巨人2勝1敗、14日、ヤフオクD)3度目の正直だ!! 日本生命セ・パ交流戦で巨人は14日、ソフトバンク最終戦(ヤフオクドーム)に6-4で勝ち、セ・リーグ4位に浮上した。先発のドラフト1位・鍬原(くわはら)拓也投手(22)=中大=が、5回2/3を投げて4安打4失点(自責点3)でプロ初勝利を挙げた。負ければ4年連続で交流戦の勝ち越しがなくなる一戦で3試合目の登板となったルーキーが粘り、2カード連続の勝ち越しに貢献した。

 感謝、悔しさ。交錯する思いをぶつけた。鍬原は勝利の瞬間、笑顔でベンチを飛び出し、仲間とハイタッチ。勝利球を手に、白い歯を光らせた。

 「やっと勝てたな、と思います。先輩たちが勝たせてくれた(自身初)勝利だと思います」

 3度目の登板で念願のプロ初勝利をつかんだ。2四球で招いた四回一死一、二塁のピンチは「次のバッターで抑えればいい」と切り替え、連続三振で無失点。最速149キロの直球と縦の変化球を武器に7三振を奪う力投を見せた。5-3と勝ち越した直後の六回に上林のソロで1点差とされたところで降板し「めっちゃ悔しくて…。九回2アウトまで勝ち投手とは知らなかった」と“ビックリ発言”も飛び出した。

 阿部に導かれた。小3で野球を始めた鍬原少年は、テレビ越しに活躍する大打者を見て「野球をやりたい」と決意。福井・北陸高から阿部の母校・中大に進学し、憧れの背番号10と同じユニホームに袖を通した。

 だが、今春のキャンプは右肘痛のため3軍スタート。悩んでいた1月に、手を差し伸べてくれたのも阿部だった。自主トレ先のグアムから国際電話で「大丈夫か」と心配され「気にかけてくれたんです。うれしかった」。そんな“恩人”が二回、前回登板時に続く5号ソロ。試合後には握手を交わし「本当に僕のときに打ってくれている。うれしいです」と22歳は笑みを浮かべた。

 女手一つで育ててくれた母・佐代子さん(49)にウイニングボールを贈ることを明かし「次は(母を球場に)呼んで勝てるように」と誓った。若く新しい風が、チームの追い風となる。