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<山梨県>クマ目撃、過去最多のペース「遭遇しない対策を」

6/15(金) 9:08配信

毎日新聞

 山梨県内各地で熊の出没が相次いでいる。11日にも南アルプス市の県道に現れた。県が確認している今年度の目撃情報は33件35頭(12日現在)で過去最多のペースで推移している。ただ熊は本来おとなしい性格で、県は「見かけても騒いだりして刺激しないでほしい。まずは熊に遭遇しないための対策を」と呼び掛けている。【井川諒太郎、金子昇太】

 南アルプス署によると、11日午後6時半ごろ、南アルプス市須沢の県道を車で走行していた通行人が体長約1メートルの熊が道路を横断しているのを発見した。県によると、同市では5月28日にも須沢のキャンプ場で目撃情報があったという。甲州市でも12日に目撃情報があり、県内最多の6件もの情報が寄せられている。

 県みどり自然課によると、目撃されているのは、いずれもツキノワグマ。昨年度は4人が襲われ、けがをする被害に遭った。一年を通してもっとも目撃が多いのは繁殖期を迎える6~7月で、昨年度の目撃情報の122件のうち半数の63件がこの時期だ。

 今年5月末までの目撃情報は26件で、統計を始めた2013年度以降最も多かった昨年度の24件を超えている。目撃場所は13市町村で、県道などの道路が最も多い。今のところけが人は確認されていない。

 一方、県によると、ツキノワグマは本来おとなしく、刺激をしない限り攻撃をしてこない動物。狩猟の対象だが、四国地方では絶滅危機にあり、全国的に減少傾向にあるとされる。

 県では昨年、「県ツキノワグマ保護管理指針」を策定し、ツキノワグマの捕獲を年70頭と定めるなど保護の方向で動いている。同課は、比較的通行者の多い道の利用を呼び掛けるとともに、「残飯や空き缶が熊を引きつける原因となる。ちょっとした心遣いで熊の有害駆除を減らすことができる」と話している。

最終更新:6/15(金) 9:26
毎日新聞