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観賞用が盗難被害…マニア急増「メダカ」人気過熱の実態

6/15(金) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL

「そんなに高いの!?」と驚いた人もいるだろう。愛媛県松山市で1匹1万5000円の観賞用メダカが盗まれてニュースになっている。

 被害に遭ったのは同市のメダカ販売所「ザ・メダカ」。

 11日午前0時ごろ、屋外に置いていた飼育箱からメダカを盗もうとしている男を通りがかりの男性(38)が取り押さえ、警察が逮捕した。捕まったのは市内の中古自動車部品販売店勤務の男(47)。5月末にも同店のメダカ48匹を盗んだ容疑で再逮捕された。

 被害に遭った「ザ・メダカ」に電話したら、玉井俊郎社長がこう説明してくれた。

「メダカは直射日光を当て、酸素の入りを良くしたほうが色がキレイになるので、店外の目立たない場所に飼育箱に入れて置いといたのです。事件当時、私の知人がたまたま通りかかり、網ですくっているのを目撃して取り押さえました。この1年で何度もメダカを盗まれましたよ」

 盗まれたのは「ブラックダイヤ」という種類。体色が真っ黒の「オロチ」というメダカを他のメダカと交配させるなどした結果、「星河」という黒い体がラメのように光るメダカが誕生。これを5世代にわたって交配させたところ「ブラックダイヤ」が生まれた。「体長約25ミリ。きれいな黒い魚体に星がキラキラ輝いているようなメダカです」(玉井俊郎社長)という。

 メダカは春の小川を泳ぐありふれた魚。1万5000円の“高級品”があるとはビックリだが、実はいま、全国でメダカマニアは100万人以上にのぼるという。業者のほか素人も交配をさせて新しい品種をつくり出しているため種類が増える一方だそうだ。

 日本メダカ協会(広島市)事務局長の大場貴保氏が言う。

「2005年ごろに『楊貴妃』という体が赤いメダカが生まれたあたりからメダカ人気が高まりました。いまでは500種類以上に及び、ブラックダイヤより高価なものもある。ブラックダイヤと並ぶ人気の『三色錦』は赤、青、白が混じった体色です。メダカの寿命は2~3年で、昔から人間の生活に身近な存在。庭に置かれた陶器の鉢にメダカを放すのはボウフラを食べさせるためでした。2000円も出せば観賞用の水槽とメダカのセットが買えます」

 日本メダカ協会は毎年春と秋に広島市内で品評会を行っている。一般の人も無料で見学可能だ。