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連覇狙うドイツ/雪辱誓うブラジル サッカーW杯ロシア大会

6/15(金) 7:55配信

産経新聞

 ■2強を欧州勢が追走

 約1カ月間の激闘が繰り広げられるサッカーのW杯ロシア大会。連覇に挑むドイツと最多の優勝5度を誇るブラジルが、優勝争いを引っ張るのは疑いない。メッシ(アルゼンチン)、ロナルド(ポルトガル)の2大スーパースターにとっては全盛期に迎える最後のW杯となりそう。両雄は、悲願の世界一だけを見据えている。

 ドイツは1958年スウェーデン、62年チリの両大会を制したブラジル以来の連覇を目指す。2006年からチームを率いるレーウ監督の下、ボールを保持してゲームを支配しながら、速攻の切れ味も抜群というスタイルを確立した。GKノイアーら前回大会の優勝経験者9人に、昨年のコンフェデレーションズ・カップ制覇の原動力となった22歳のFWウェルナーらが加わり、年齢構成のバランスがいい。

 打倒ドイツの一番手はブラジルだろう。欧州のトップクラブで経験を積んだエースのネイマールは脂が乗りきっており、2月下旬に負傷した右足も癒えた。

 ガブリエルジェズスやコウチーニョらと構成する攻撃陣の破壊力は脅威の的だ。南米予選の途中でチチ監督が就任した後は、12試合で3失点と守備も安定してきた。自国開催だった前回大会は、準決勝でドイツに1-7で大敗。雪辱を期したチームの士気は高まっている。

 ドイツとブラジルを追うのがスペインとフランスの欧州勢だ。スペインはJ1神戸への入団が決まったMFイニエスタやDFセルヒオラモスが円熟期に入り、高いテクニックを生かした持ち味のパスサッカーで2大会ぶりの優勝へ虎視眈々(たんたん)。フランスも中盤のポグバやアタッカーの19歳、エムバペら豊富なタレントを擁している。自国開催だった1998年大会以来の優勝も射程圏内だ。

 世界年間最優秀選手のバロンドールに史上最多の5度ずつ輝いてきたメッシとロナルドにも注目が集まる。現役にして「レジェンド」の域に達した両雄にとって、W杯優勝は残された最後のタイトルといっていい。今大会は脇を固めるチームメートも実力者ぞろいで、2人が得点を量産していけば世界の頂点もみえてくる。

 日本はハリルホジッチ前監督解任と西野監督就任で大きく揺れ、攻守に戦い方を確立できたとは言い難い。だが、W杯前の最終戦となる12日のパラグアイ戦で4得点。一時の低迷から抜け出た観もある。

 1次リーグH組のライバルは、ポーランドを筆頭にいずれも世界的なアタッカーを擁する好チーム。粘り強く守って数少ないチャンスをものにすることで活路を見いだしたい。(奥山次郎)

最終更新:6/15(金) 7:55
産経新聞