ここから本文です

【ル・マン24時間 2018】決勝は、トヨタが1-2スタート。ブエミ/アロンソ/中嶋組の8号車 トヨタ TS050-ハイブリッドが大差でポールポジション獲得

6/15(金) 8:42配信

Impress Watch

 6月13日~17日(現地時間)、フランス ル・マン市のサルト・サーキットで「第86回 ル・マン24時間レース」が行なわれている。6月14日19時(日本時間6月15日2時)から予選2回目、22時(日本時間6月15日5時)から予選3回目が行なわれた。

【この記事に関する別の画像を見る】

 予選3回目でグリッドが決定し、8号車 トヨタ TS050-ハイブリッド(セバスチャン・ブエミ/フェルナンド・アロンソ/中嶋一貴組、MI)をドライブした中嶋一貴選手が3分15秒377というタイムをたたき出し、2位以下に2秒の差をつけてポールポジションを獲得した。小林可夢偉選手がタイムアタックを担当した7号車 トヨタ TS050-ハイブリッド(マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ・マリア・ロペス組、MI)は2位。

■クラッシュが相次いだ予選2回目、2度の赤旗中断で、30分を残して終了に

 19時から始まった予選2回目は、スタート後、多くのクルマがコースインするが、LMP1が数周したところで94号車 ポルシェ911 RSR(ロマン・デュマ/ティモ・ベルンハルト/スヴェン・ミューラー組、MI)が、インディアナポリスコーナーでクラッシュし、タイヤバリアを破損してしまう。これによりスローゾーン(車両の速度が自動で設定されて、スロー走行を強いられるゾーンが設定されること)が出され、該当車の排除、タイヤバリアの修復などが行なわれた。そのスローゾーン時に、テルトル・ルージュで67号車 フォードGT(アンディ・プリオール/ハリー・ティンクネル/トニー・カナーン組、MI)がスピン。こちらもタイヤバリアに接触してリアセクションを破損してしまった。これにより、予選は赤旗が出され中断となった。

 19時35分に、一部スローゾーンが設定されたまま予選2回目は再開された。

 再開後しばらくすると、今度は5号車 ジネッタがクラッシュ。ついで、47号車 ダラーラ LMP2(ロベルト・ラコルテ/ジョルジョ・セルナジオッティ/フィリペ・ナッサー組、DL)がシケインでクラッシュ。これで20時20分に再び赤旗となり、結局予選2回目は30分を残して終わってしまい、壊れたタイヤバリアの改修などを行ない、22時からスタート予定だった予選3回目を30分繰り上げて開始することになった。

 結局2回目の予選でタイム上げた車両はほとんどなく、ほぼすべての車両が予選3回目に本格的なアタックを行なうような展開となった。なお、心配されていた雨は、結局予選2回では降らなかった。

■予選3回目で圧倒的なタイムをたたき出した中嶋一貴選手

 予選3回目を迎えると、トヨタ勢がようやく本気のアタックを開始した。8号車 トヨタ TS050-ハイブリッド(セバスチャン・ブエミ/フェルナンド・アロンソ/中嶋一貴組、MI)はタイムアタッカーを務めるエースドライバーの中嶋一貴選手が搭乗。7号車 トヨタ TS050-ハイブリッド(マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ・マリア・ロペス組、MI)は、開始早々マイク・コンウェイ選手が搭乗したものの、すぐにこちらもエースドライバーの小林可夢偉選手に交代した。

 中嶋一貴選手と小林可夢偉選手というエースによる争いは、3分15秒377という前日のタイムを2秒近く縮めるタイムを早々にマークした中嶋選手の操る8号車 トヨタ TS050-ハイブリッドに軍配が上がった。小林可夢偉選手の7号車 トヨタ TS050-ハイブリッドも同じようにタイムアタックするものの、トラフィックに引っかかってしまい3分17秒523と昨日のタイム(3分17秒377)を上回れないタイムになってしまった。その後は7号車、8号車ともに(そしてほかの車両も)決勝レースを見据えた走行を行ない、ピットストップ練習をするなど淡々と周回する展開となった。

 トヨタの2台に次いでLMP1クラスでタイムを上げてきたのは、トヨタと優勝を争うと考えられてきたレベリオン・レーシングの1号車 レベリオン R13-ギブソン(ニール・ジャニ/アンドレ・ロッテラー/ブルーノ・セナ組、MI)、3号車 レベリオン R13-ギブソン(マシアス・ベシェ/トーマス・ローラン/グスターボ・メネーゼス組、MI)の2台だ。レベリオンの2台も予選1回目に比べてタイムを上げ、3号車が3位に、1号車が4位にあがってきた。その後ろには昨日の予選1回目で3位につけたSMPレーシングの17号車 BR エンジニアリング BR1-ギブソン(ステファン・サラザン/エゴール・オルドゼフ/マテボス・イサキャーン組、MI)がつける展開だ。

 予選3回目もグラベルに飛び出す車両などによりスローゾーンが設定されたものの、2回目ほどは荒れない展開で、徐々に気温が下がっていくのと同時にタイムが出やすい状況になっていった。このため、最後の1時間に再びタイムアタックがあると思われたが、セッション開始から1時間後に雨がポツポツと降ってきて、それから30分後ぐらいには本降りとなり、路面はウェットへ。これにより、各チームはレインタイヤのテストに切り替えたため、この時点で予選の順位がほぼ決定した。

 最終的に、LMP1の予選トップは中嶋一貴選手が2位以下を2秒引き離すタイムをマークした8号車 トヨタ TS050-ハイブリッド。2位も7号車 トヨタ TS050-ハイブリッドで、トヨタ勢が順調に1-2を占めた。

 3位はレベリオン・レーシングの1号車、4位は17号車 BR エンジニアリング BR1-AER(ステファン・サラザン/エゴール・オルドゼフ/マテボス・イサキャーン組、MI)、5位にレベリオン・レーシングの3号車となっており、決勝はトヨタ vs. レベリオンという形になりそうだ。ジェンソン・バトン選手がドライブする11号車 BR エンジニアリング BR1-AER(ミカエル・アレシン/ヴィタリー・ペトロフ/ジェンソン・バトン組、MI)は予選7位となった。

■LMP2はTDSレーシング、LMGTE-Proはポルシェが上位を独占

 LMP2のトップはTDSレーシングの28号車 オレカ 07-ギブソン(フランソワ・ペロード/マテュー・ヴァクシヴィエール/ロイク・デュバル組、DL)、2位はIDECスポーツの48号車 オレカ07-ギブソン(ポール・ラファルーグ/ポール-ロウプ・チャティン/ジルエルモ・ロハスJr組、MI)、3位はドラゴンスピードの31号車 オレカ07-ギブソン(ロベルト・ゴンザレス/パストール・マルドナド/ナサエル・ベートン組、MI)となったが、28号車のトップとなったタイムが抹消され、IDECスポーツの48号車がポールに、ドラゴンスピードの31号車が2位に、そしてG-DRIVEの26号車 オレカ 07-ギブソン(ロマン・ルシノフ/アンドレア・ピッツトーラ/ジャン・エリック・ベルニュ組、DL)が繰り上がって3位となった。

 LMGTE-PROクラスは、91号車 ポルシェ 911 RSR(リヒャルト・リエツ/ジャンマリア・ブルーニ/フレデリック・マコヴィッキー組、MI)がトップタイムで暫定ポールを獲得した。2位は92号車 ポルシェ 911 RSR(ミハエル・クリステンセン/ケビン・エストレ/ローレンス・ヴァンソール組、MI)、3位はチップ・ガナッシ・チーム・UKの66号車 フォードGT(ステファン・ミュッケ/オリビエ・プラ/ウィリアム・ジョンソン組、MI)と予選1回目と同じ顔ぶれがトップ3となった。LMGTE-AMクラスはデンプシー・プロトン・レーシングの88号車 ポルシェ 911 RSR(991)(マッテオ・カリオリ/カハルド・アル・クバイシ/ジョルジョ・ローダ組、MI)がポールを獲得している。

Car Watch,笠原一輝,Photo:中野英幸

最終更新:6/15(金) 10:37
Impress Watch