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米輸入制限 米関税発動「世界貿易が混乱」 IMFラガルド氏

6/15(金) 9:19配信

産経新聞

 【ワシントン=塩原永久】国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事は14日、米国経済に関する年次審査に関する記者会見で、米鉄鋼・アルミニウムの輸入制限について「世界貿易体制を混乱させる」と述べ、トランプ米政権による一方的な関税発動を批判した。相手国と関税措置の応酬となる貿易戦争に、「勝者はない」とも強調し、米政権に対話を通じた対立解消を求めた。

 米鉄鋼輸入制限に対し、カナダや欧州連合(EU)などが報復関税を発動する方針を示している。ラガルド氏は、米首都ワシントンのIMFでの会見で、「マクロ経済面の悪影響は軽視できない」と指摘した。通商問題をめぐる対立拡大で企業景況感が悪化し、「投資を控えるなどの影響がみられる」と述べた。

 一方、IMFは同審査後の声明で、今年の米経済成長率を2・9%、19年を2・7%と予測した。減税や歳出拡大が景気を支える一方、20年以降は景気刺激効果が減退し、2%を下回る成長率を見込んだ。

 ムニューシン米財務長官は声明で「税制改革や規制緩和はより持続的な成長をもたらす」と反論。IMFの予測は、3%成長を目指す米政権の見方と「乖離(かいり)している」と述べた。

最終更新:6/15(金) 9:19
産経新聞