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あなたはどれ!?夏のボーナスの使い道。貯蓄 VS 散財 VS 繰上げ返済

6/15(金) 8:10配信

ファイナンシャルフィールド

夏のボーナスで、住宅ローンの繰り上げ返済を検討している人もいると思います。

「借入額が大きく返済期間も長くて不安なので、少しでも早く返済してしまいたい」「繰り上げ返済で利息を軽減させたい」など、繰り上げ返済をする理由はさまざまですが、繰り上げ返済を焦りすぎて貯蓄が底をついてしまうのは危険です。

家庭の状況から、繰り上げ返済と貯蓄の優先順位やバランスを考えてみましょう。

繰り上げ返済は早いほうがいい?

繰り上げ返済は、より早い時期にするほうが同じ金額でも利息軽減効果は大きくなります。ではどれくらいの差が出るのでしょうか。

金利1.5%、返済期間35年、借入金額3000万円の住宅ローンで、100万円の繰り上げ返済(期間短縮型)を借り入れの1年後にした場合と、6年後にした場合の利息の軽減額を比べてみると、1年後の場合は64.5万円、6年後の場合は52.8万円です。

確かに12万円近い差がありますので、家計に十分な余裕があるのであれば、早めに繰り上げ返済をしたほうがおトクです。

しかし、軽減された利息はもらえるわけではありません。返済額軽減型を選択すれば毎月の返済額が減りますが、期間短縮型の場合、毎月の返済額は変わりません。

つまり、毎月の家計の収支は変わらず、手元の現金が減ることになります。そう考えると、繰り上げ返済を急ぐことで、かえって家計が不安定になる恐れがあることがおわかりいただけると思います。

繰り上げ返済と貯蓄、どっちを優先すべき?

繰り上げ返済と貯蓄の優先順位は、ライフプランに合わせて考えましょう。

例えば、妊娠・出産などを機に住宅購入をした場合は、産休、育休、時短勤務などで収入が不安定なことが多いです。2人目の妊娠などで復帰が遅れる場合も考えられます。

一方、子どもの成長に伴って養育費は増えますし、イベントや家族旅行などお金をかけたくなる時期でもあります。

このような時期に無理をして繰り上げ返済をしてしまうと、いざという時の備えが不十分で、別の借り入れをしなければならないということにもなりかねません。

まずは貯蓄を優先し、余裕があれば繰り上げ返済をすることをオススメします。

貯蓄がしっかりとできていれば、災害や突然のケガや病気、ボーナスの減額や失業などにも備えることができます。保険の見直しを合わせて行えば、節約にもなります。

また、子どもの習い事や進路などを、お金を理由に諦める必要もなくなります。

子どもが成長し、教育費のメドも付いているという家庭では、老後資金の準備を始めながら、繰り上げ返済も検討してみるといいでしょう。

ちなみに、一般的な貯蓄の目標額は、生活費の半年~1年分といわれています。それに加えて、教育費や旅行、リフォームなどの目的に合わせた積み立てができていれば安心です。

ライフイベントに合わせた十分な貯蓄ができたら、繰り上げ返済をしていきましょう。最近は繰り上げ返済がインターネットで可能、少額からできて手数料がかからない、など手軽にできる金融機関が増えています。

貯蓄とのバランスを考えながら、無理なく返済していけるといいですね。

Text:宮野真弓(みやのまゆみ)
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP(R)認定者
FPオフィスみのりあ代表

ファイナンシャルフィールド編集部