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【コレだけニュース】「日本の漁業を救いたい」居酒屋が立ち上げたビジネスモデルとは?

6/15(金) 10:30配信

MBSニュース

高齢化などの影響で日本の漁業就業者の数は年々減っています。漁獲量もピーク時の3分の1までに減っていて、日本の漁業はピンチに立たされています。そんな中、「日本の漁業を救いたい!」と立ち上がったある居酒屋チェーンの取り組みを取材しました。

会社が漁に出て獲った魚を提供

「東京・神田にやって参りました。今、日本の漁業に革命を起こそうとしているという居酒屋があるということで、お話うかがって参ります」

辻憲太郎解説委員が訪ねたのは、居酒屋「くろきん神田本店」。魚を中心とした旬の食材がウリで、扱う魚はすべて三重県産です。この日のおススメは高級魚として知られる黒ムツの子どもを揚げた「ムツ子(ご)のパクパク揚げ(637円・税込み)」。早速いただきます。

(辻解説委員)「おいしいですね。揚げたて。小さい魚なんですけど、身がしっかりついていますね。本日のお魚はすべて?」
(店員)「三重県直送です。ムツ子、アジフライ、イカを沖漬けにしたものもございまして」

実は、これらの魚は問屋から仕入れたものではなく、この居酒屋を運営する会社が漁に出て獲ったもの。社長の五月女(そうとめ)圭一さんも自ら漁船に乗り漁に出るといいます。

Q.自ら獲られている?
「うちのスタッフみんなで漁に行きますんで、そこで獲って市場に水揚げする」(ゲイト 五月女圭一社長)

漁村衰退を目の当たりに 自ら参入することを決意

五月女さんの会社が漁をするのは、三重県尾鷲市の北部に位置する須賀利町。かつてはカツオ漁などで栄えた漁村ですが、いまは人口約230人、高齢化率は80%を超え、小学校も休校になりました。

須賀利町で長年漁師をしてきた世古英夫さん(78)、この町の漁業の存続に危機感を抱いていました。

「若い子がおらん、会わへんやろ?ひとりも。74~75歳やで平均年齢、漁協組合員の。あと何年続く?」(三重外湾漁協 世古英夫さん)

おととし、須賀利町を訪れ漁村の衰退を目の当たりにした五月女さん。このままでは魚を提供する飲食業にも影響が出るのではと思い、漁業を盛り上げるためにも自らが参入しようと考えたのです。異業種からの参入に地元の漁協でも最初は驚きがあったといいます。

「冗談かと。冷やかしに来たのかなと。来るごとに真剣みがすごい。(漁をする)人手もあるって言うし、許可しようかということになった」(世古英夫さん)

五月女さんの会社は地元漁協の準組合員になり、今年3月から小型定置網漁の操業を開始、天候がよければ毎日漁に出ています。今では町内の民家を4軒買い取り、事務所や宿泊場所として活用していて、五月女さんも1年のうち約3分の1を須賀利町周辺で過ごしているといいます。

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最終更新:6/15(金) 10:30
MBSニュース

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