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日本に病院船は必要か? なぜいま米海軍病院船「マーシー」初来日なのか その目的は

6/15(金) 6:20配信

乗りものニュース

世界最大の病院船「マーシー」来日

 2018年6月10日(日)、米海軍の病院船「マーシー」が沖縄を経て横須賀に寄港しました。「マーシー」の来日は今回が初めてのことで、6月16日(土)には東京で一般向けに公開が予定されています(見学受付は既に終了していますので、当日行くだけでは見学できませんので注意)。

【写真】赤十字を掲げた特設病院船「氷川丸」

「マーシー」は全長272m、排水量7万t級の世界最大の病院船で、中古タンカーを改造して1984(昭和59)年に就役しました。12の手術室を備え、レントゲン設備やCTスキャナを搭載し、集中治療設備は80床、約1000床のベッドを数えるなど、まさに海の総合病院と言えるでしょう。

 平時の「マーシー」は、母港サンディエゴ(米カリフォルニア州)で60名の医療スタッフ、12名の乗員という最小の人員で維持されていますが、災害発生時には民間人含む1200名のスタッフが各地から招集され、乗船することになっており、命令から5日以内に作戦状態に入ります。

 海軍の病院船である「マーシー」の本来の任務は、戦地での傷病米兵への医療を提供することですが、実際には2005(平成17)年のスマトラ沖地震のような海外での災害救援や、同型艦の「コンフォート」は2001(平成13)年の米同時多発テロにおいて、ワールド・トレード・センター跡地で消火活動を続ける消防士の心のケアを行うなど、戦地以外での活動が知られています。

 では、そもそも「病院船」とはなんなのでしょうか。ジュネーブ条約(第二条約)の第22条では、「傷者、病者及び難船者に援助を与え、それらの者を治療し、並びにそれらの者を輸送することを唯一の目的として国が特別に建造し、又は設備した船舶」と定義されています。

 そのほか、条約では白い塗装や視認性の高い赤十字マークを表示させるなど外見も定められており、軍の所有でも自衛用の武器以外の搭載は認められていません。事前の通告を行った病院船に対する攻撃や拿捕も禁じられており、特別に守られている船です。

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