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<図書館移転>上尾市、計画を見直し 「当面、現在ある本館のまま」市長が答弁、予定地は複合施設へ

6/15(金) 0:49配信

埼玉新聞

 埼玉県上尾市が一時凍結している同市上平の新図書館(本館)の事業計画について、畠山稔市長は14日、市議会6月定例会の一般質問に対し、「現在の計画を見直し、図書館本館は当面、現在ある本館(同市上町)のままとする」と答え、計画を見直す方針を明らかにした。新図書館建設に踏み切った場合、総事業費が約39億円に上ると見込まれ、莫大な財政負担になることを見直しの最大の理由に挙げた。小林守利氏(新政クラブ)への答弁。

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 畠山市長は「毎年度の維持管理費は3億9千万円となり、一般財源で賄(まかな)うことになるため、市にとっては大きな負担になると考えた。図書館本館は街の中心部にあるのが自然」と答弁した。総事業費も事業を再開した場合は、資材の価格上昇などによって約1億円の経費増となり、約39億円の見込みになることを明らかにした。

 市は整備予定地として、同市上平地区に土地を取得している。この土地の活用について、畠山市長は「図書館分館機能を含む市民の方に利用していただける複合施設として整備する方向で、今後検討したい」との考えを明らかにした。

 現図書館は1983年、同市上町に開館。蔵書数が増え、収容能力は限界に達していたことや施設の老朽化を理由に、延べ床面積約5千平方メートルの新図書館を建設されることが決まり、2019年度の完成を予定していた。土地取得費約3億円など、これまで約4億7千万円が投入された。

 新図書館の計画は、ごみ処理施設を巡る入札妨害・贈収賄事件で逮捕され、辞職した島村穰前市長時代に決まった。しかし、市民からは「JR上尾駅と北上尾駅から遠い」「建設費が38億円と高い」などとして、新図書館の建設中止を求める運動が起きていた。昨年12月に行われた新人3氏による出直し市長選でも争点となり、計画の一時凍結を主張した畠山氏が当選した。

 新図書館建設中止を求めて署名活動を続けてきた「上尾の図書館を考える会」の代表世話人の土屋豊子さんは、「畠山市長の英断を評価する」と話した。

最終更新:6/15(金) 0:49
埼玉新聞