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榎木孝明さん主演で「看取り士」映画製作 がん発症した岡山の女性原案

6/15(金) 0:10配信

山陽新聞デジタル

 一般社団法人「日本看取(みと)り士会」会長の柴田久美子さん(65)=岡山市北区=が原案を手掛け、余命告知された人の最期に寄り添う看取り士をテーマにした映画「命のバトン(仮題)」の製作が決まった。協力者で俳優の榎木孝明さん(62)が主演。7月に岡山ロケを行い、2019年公開を目指す。

 看取り士は柴田さんが考案した民間資格。告知後の衣食住を、家族や医療スタッフと共に、納棺されるまで支える。同会(2012年設立)には看護師ら約350人が所属し、各地で活動している。

 かつて福岡県の老人ホームで働いた柴田さんは、搬送先の病院で機器に囲まれ、家族が近づけない状況で亡くなっていく人たちを見た。02年、「残される人に思いや愛を託し、幸せな最期を迎えてほしい」と願い、島根県知夫里島でNPO法人「なごみの里」を設立し、看取り活動をスタート。14年に岡山に拠点を移した。

 2年前、自身のがん発症を機に、看取り士を広く知ってもらおうと一念発起。活動に興味を持ちNPO時代から親交のある榎木さんが協力を申し出、ともに構想を練ってきた。

 映画は柴田さんの実体験がベース。地方都市で看取り士として第二の人生を歩む柴久生(榎木さん)のもとへ、23歳の新米看取り士が赴任。さまざまな死と向き合って成長していく。岡山ロケは7月上旬に5日間、高梁市を中心に行う予定で、監督は白羽弥仁さん。制作費はインターネット上で資金を募るクラウドファンディングなどで確保するという。

 柴田さんは「心が温まり、家族ともう一度見たくなる作品に」、榎木さんは「見る人に自分の理想的な死について考えてもらうきっかけになれば」と話している。

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